なう

なう

詠嘆

閑吟集によく出る表現。

 何ともなやなう 何ともなやなう 浮世は風波の一葉よ(五〇)

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

 何ともなやなう 何ともなやなう 人生七十古来稀なり(五一)

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

 篠の篠屋の村時雨 あら定め無の 憂き世やなう(一九五)

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

 世間(よのなか)は霰よなう 笹の葉の上の さらさらっと 降るよなう(二三一)

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

 霜の白菊は 何でもなやなう(二〇五)

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

(小)よしや辛かれ 中々に 人の情けは 身の仇よなう(一一五)

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

(小)憂や辛やなう 情けは身の仇となる(一一六)

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

(小)誰(た)そよお軽忽(きやうこつ) 主(ぬし)あるを をしむるは 喰ひ付くは よしやしやるるとも 十七八の習ひよ 十七八の習ひよ そと喰ひ付いて給うれなう 歯形のあれば顕はるる(九一)

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

(小)雨にさへ訪はれし仲の 月にさへなう 月によなう(一〇六)

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

 無情(つれな)き人を 松浦(まつら)の澳に 唐土(もろこし)船の 浮き寝よなう(一三八)

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

(小)後影を見んとすれば 霧がなう 朝霧が(一六七)

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

(小)霜ふる空の暁 月になう さて 我御寮(わごれう)は帰らうかなう さて

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

(小)名残の袖を振り切り さて去(い)なうずよなう 吹上の真砂の数 さらばなう(二二八)

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

(小)上様(うへさ)に人の打ち被(かづ)く 煉貫(ねりぬき)酒の仕業かや

 彼方(かち)よろり 此方(こち)よろよろよろ

 腰の立たぬは あの人の所為(ゆゑ)よなう(一八八)

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

(小)余り言葉のかけたさに あれ見さいなう 空行く雲の速さよ

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

(小)余り見たさに そと隠れて走(は)して来た

 先づ放さいなう 放して物を言はさいなう

 そぞろ愛(いと)ほしうて なんとせうぞなう

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

(小)久我(こが)の何処とやらで 落といたとなう

 あら何ともなの 文の使(つかひ)や(二九三)

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

(小)ここは何処

 石原峠の坂の下

 足痛やなう 駄賃馬に乗りたやなう 殿なう(二九九)

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

(小)籠がな籠がな 浮き名漏らさぬ籠がななう(三一一)

新間進一 志田延義編『歌謡Ⅱ 梁塵秘抄 閑吟集 他』観賞日本古典文学15 角川書店

云々。

* はてなダイアリーキーワード:なう