カンカン

カンカン

 わたしたちボコノン教徒は、人類というものがたくさんのチームから成っていると信じている。本人たちは知ることなく、神の御心をおこなうチームである。ボコノンは、そのようなチームを<カラース>、人をその中に組み入れる道具を<カンカン>と名づけたが、わたしを今の<カラース>に組み入れた<カンカン>こそ、未完に終ったわたしの本『世界が終末をむかえた日』なのだった。

カート・ヴォネガット・ジュニア 伊藤典夫訳『猫のゆりかご』ハヤカワ文庫
猫のゆりかご (ハヤカワ文庫 SF 353)

猫のゆりかご (ハヤカワ文庫 SF 353)

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