ゴブリンについての五つの誤解

ゴブリンについての五つの誤解

ゴブリンについての五つの誤解

一 ゴブリンは岩や泥を食べない。オークがこれらを食べるところから誤解が生まれている。ゴブリンは根や果実、それにかなりの新鮮な肉を食べる。

二 ジョークによく使われるにもかかわらず、ゴブリンは愚かではない。彼らは知的な生き物とはいえないが、それでもずる賢く、共謀したりする。”ゴブリンについてのジョーク”をゴブリン相手に言ってみたまえ。その結果がどうなるか、身をもって知ることができるだろう。

三 ゴブリンは木や岩を崇拝したりはしない。この誤解は、祈禱師がゴブリンの伝説の刻んであるトーテムポールや岩を拝んでいるところを見られたことから起こった。

四 ゴブリンは誤って子供を喰ったりはしない。そうするのはよほど飢えているときだけで、そのさいも決断は慎重だ。

五 ゴブリンは空が落ちてくることを心配したりはしない。しかし、大空が広がっている状態が嫌いなことは確かで、まぶしい陽光も苦手だ。ただ、ゴブリンが走り回って、頭を抱えているのを見ても、これはそうした原因ではなくて、だれかに頭を殴られただけだと考えることが必要だ。

M.ガスコイン編安田均訳『タイタン』社会思想社