ゴリアテ

ゴリアテ

ゴリアト

ダビデとゴリアテ

 サウルの時代に、ペリシテびとの激しい戦いがあった。またもや海岸の平野からの侵入者がイスラエルの地を荒らし、町々を破壊するおそれをもたらしてきた。彼らは大ぜいで、強力な武器をもって、ユダの地へ大胆に進軍し、そこの山腹に陣営を張った。

 サウルと彼の息子である武人のヨナタンは、急いでイスラエルの人びとを集め、敵軍の真向かいの山腹に人をかまえた。二つの陣営のあいだにエラの谷があり、この谷で合戦が行われるであろうと予想された。それゆえ、サウルは彼の軍隊を戦闘陣形にととのえて、敵と会戦する用意をした。

 しかし、軍隊のかわりに、ペリシテの陣地から一人の男が出てきて、イスラエルの軍隊に軽蔑するような挑戦を投げかけた。

「おまえたちは、なぜ戦列を作って出てきたのか?」と彼は、谷の向こうからその声をとどろかせた。「おれはただひとりだ。だからおれと一騎打ちする者を呼んでいるのだ!」

 ただひとりを望んでいるのだが、彼は巨人で、イスラエルの人びとは恐れた。

 ゴリアテというのが、そのペリシテびとの名で、身の丈は三メートルもあった。サウルもヨナタンも、過去の戦いで、彼のように巨大な恐ろしい男は見たことがなかった。頭には大きな青銅のかぶとをかぶり、身にはイスラエルのだれひとり見たこともないような重いよろいをつけていた。大きな青銅の板金が肩と足をおおい、彼の大きな体のどの部分もよろいでおおわれていないところはほとんどなかった。彼は普通の人がやっと持ち上げることのできる二倍の大きさと重さの槍を持ち、彼の前を歩く男が大きな盾をもっていた。

刈田元司訳『パール・バック 聖書物語 旧約篇』現代教養文庫 社会思想社


ホラーショウのシナリオの書き方

キャラクター

 つまりこういうことだ。きみの友達のサムは、年は一四だがゲームはへたくそ、学校の成績もよくないとする。しかし、彼の頭のなかの自分は、けっしてそんなふうじゃない。頭のなかでは、サムは戦士コナンかもしれないし、魔術師ガンダルフかもしれない。頭のなかでは、サムは人気があり、頭がよく、金持ちでさえあるかもしれない。このことを、外の世界ではサムだけど、彼の頭のなかではべつのキャラクターだ、というふうに表現するわけだ。

 そりゃあ不思議なもんだ。何年もゲームにかかわっているあいだに、ぼくはプレイヤーがどんなふうになるかを目にしてきた。本物の優れたシナリオのなかでは、プレイヤーたちの頭のなかにあるキャラクターが表にすがたを現すんだ。サムはサムであることをやめて、まるで戦士コナンみたいな人物になるわけさ。もちろん彼はサムだけど、サムと呼べば返事をするけど、それでも彼は本物のコナンみたいな話し方をするようになるんだ。

 きみが自分のシナリオを書くときに、つねに念頭に置いておかなくちゃならないのは、こんな頭のなかのキャラクターなんだ。なぜなら、シナリオは、こんな頭のなかのキャラクターが腕をふるえるように書かれて始めて、うまくいくからだ。

 このことは、ノン・プレイヤー・キャラクターにかんしてもあてはまる。どれだけ多くのシナリオが、ちゃんとしたノン・プレイヤー・キャラクターなしに書かれてきたことだろう。出てくるのはモンスターだけのシナリオがどれだけ多いか。しかし、ノン・プレイヤー・キャラクターなしでは、現実味のある本当らしいシナリオは作れない。なぜなら、ノン・プレイヤー・キャラクターをうまく使えば、プレイヤーの楽しみは倍増するからだ。

 さっきの友達、サムの話にもどろう。サムが、頭のなかでは戦士コナンのつもりでいるのはわかったと思う。そのため、彼はシナリオのなかで、どれだけ自分が大きくてタフで強いかを証明しようとしたがる。彼は、モンスターを退治することで証明したがるだろう。けれど、だれだってモンスターを倒せるわけだ。そこで、彼のために特別なノン・プレイヤー・キャラクターを作るとしよう。ここ何年にもわたって町の人々をえ上がらせてきた、卑劣で胸くその悪い巨大漢、ゴリアテ、というわけだ。

 こうして、ノン・プレイヤー・キャラクターとしてゴリアテを登場させたとしたら、サム/コナンはそいつを切り刻みたがるとは思わないか?

 きみのプレイヤーの欲求を汲みとって、それに合ったノン・プレイヤー・キャラクターを作り出そう。たとえばゴリアテみたいな無頼漢でもいいし、腕のいい魔術師でもいい。友好的でも敵対的でもいいし、ロマンチックなやつでもいい。きみのパーティのことをよく知っているのはきみなんだから、彼らが出会いたがっているもののこともきみが一番よく知っているはずだ。

J.H.ブレナン著 本田成二訳『モンスター・ホラーショウ』現代教養文庫 社会思想社

設定資料集

ゴリアテ

軍の誇る最新鋭、巨大戦闘飛行船。

360名の兵員、無数の銃火器、3機のロケッ

ト艇を有し無敵の強さを誇るとされていた。


全 長/312メートル

全 高/82メートル

全 幅/84メートル

最高速/98ノット(約時速181キロ)

巡 航/58ノット(約時速107キロ)

航続距離/16000キロ(無風巡航データ)

『ロマン・アルバム 天空の城ラピュタ』徳間書店 p106-

人物&乗り物大図鑑

飛行戦艦ゴリアテ

 ラピュタ捜索のため、ティディス城に回航されて来た最新鋭の巨大空中戦艦。360名の兵員を乗せ、無数の砲塔によろわれたその姿は威圧的で、まさに空飛ぶ要塞と呼ぶにふさわしい。3機のロケット艇を搭載した無敵戦艦である。巨体のわりに船足は早く、最高速度は98ノット(時速181キロ)とフラップターなみの駿足を誇っている。

 全長/312メートル  全幅/84メートル  全高/82メートル

『ロマン・アルバム 天空の城ラピュタ』徳間書店 p126-

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