タイタンの暦

タイタンの暦

タイタンの暦

 タイタンでのいわゆる文明地は、狭い沿岸地域に沿って伸び、あたかも通行不能の海洋と敵意に満ちた内陸とに挟まれているかのようだ。そして、ここに住む人々は陸地にほぼ生活を頼っている。彼らの一年は、四季のめぐりによって移り変わる。これによって、農夫はいつ作物を植え、多くの果実を収穫するのかを判断する。小さな町でも、住民はきちんと暦に沿って生活しており、これでいつ旅回りの商人が訪れてくるのか、どのタイプの魚が沖ではとれるのか、神への祝祭の日がいつなのか、などを知る。隊商が訪れる地ではどこでもときの経過を数える方法は似たりよったりだが、もっと未開の地に行けば、まったくちがう暦法がとられるていることに君は気がつくだろう。しかし、どこへ行こうとも、その地の人々の文化を尊重し、攻撃的な態度は控えなければならない。でなければ、君は彼らがにこやかな歓待の陰で、ギラリときらめく短剣を隠し持っているのを、いやというほど思い知らされることになるはずだ。

M.ガスコイン編安田均訳『タイタン』社会思想社
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