ラーン=テゴス

ラーン=テゴス

ラーン=テゴス

クトゥルー神話の神神

ラーン=テゴス

 無限にして見えざるもの


 大いなるラーン=テゴスはロマールが誕生するよりも遙か以前に滅亡した、伝説上の忘れ去られた極地文明の狂暴な生きのこりであり、もともとは太陽系の果のユゴス星から到来した。グノフ=ケーの顕現をとってイヌート族をひきい、オラトーエおよびロマール全土を征服した。うずくまる悪意ある存在で、身長十フィート、六本の脚と球状の胴を有し、泡を思わせる頭部には、三つの目、長い鼻、ふくれあがった鰓、すさまじい蛇のような吸引管があり、上肢には蟹に似た鋏が備わっている。つぎの呪文で招喚されるかもしれない。


 うざ・いぇい! うざ・いぇい!

 いかあ はあ ぶほう――いい

 らあん=てごす くとぅるう ふたぐん

 らあん=てごす

 らあん=てごす

 らあん=てごす!


 伝説によれば、ラーン=テゴスが死ぬようなことがあれば、旧支配者は復活することができないとされる。

大瀧啓裕編『クトゥルー』1 青心社