元気の出る歌

元気の出る歌

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通路はじめじめして生臭く、暗く寒く寂しく陰気で、とにかく最低の状態だった。

「以前、マーリンから教わった元気の出る歌を唄ってやるから、がんばって進めよ」

 E・Jがめずらしくやさしい言葉をかけてきて、きみを元気づける歌を口ずさんだ。

√元気だホイ! 元気だホイ

 朝から晩まで元気だホーイホイ

 昼から夜まで元気だホーイホイ!

 夜から朝まで元気だホーイホイ……

「ホオオオオオオオオオオオオオオオ、ホオオオオオオオオオ!」

「なんだよ、せっかく歌ってやったのに、ホオオ~~~~~~~オオ、ホオオオオオオオオオ! はないだろ」E・Jがむくれていった。

「いいや、ホオオ~~~~~~~オオ、ホオオオオオオオオオ! といったのはぼくじゃないよ」

「それじゃ、誰だっていうんだ?」

J・H・ブレナン/高橋聡訳『宇宙幻獣の呪い』二見書房