君のキャラクターに生命を与えよう

君のキャラクターに生命を与えよう

 WHFRP

君のキャラクターに生命を与えよう

 キャラクター創造の手順を踏むことで、君は分身に骨格を与えられる。しかし、そこにどんな血肉をつけていくのかは、君次第だ。君のキャラクターの詳細な背景や性格を決めていくことは、おおむね君にかかっている。プレイをつうじてキャラクターの人物像を深めていこうとする人々がいるが、すこぶる妥当な考え方だ。プレイ開始にあたっては、君のキャラクターがハーフリングの賞金稼ぎで、成功を求めて故郷ムートを後にしたことが分かっていれば、それで充分だ。とはいえ、プレイ開始前に人物の背景や性格は決めておきたいと考えるプレイヤーも多いだろう。このセクションには、そのための各種アドバイスや、いくつかのランダム表が用意されている。それらの表で、詳細な背景を手早く作りだすことができるし、オールド・ワールドの設定についての、いくばくかのヒントになりもするだろう。


10の質問

 君のキャラクターを肉付けすることに手助けが必要なら、以下にあげる10の質問の答えを考えてほしい。それにより、生まれたての君の分身について突っ込んで考えられることだろう。


出身地は?

 君のキャラクターについての、最も基本的な質問である。ほとんどのキャリアはエンパイア出身者を想定しているし、そうでない場合は明記されている。もちろん、エンパイアといっても広いため、地域差はかなりある。エンパイアをなすう主な地域は、アベルランド、ホックランド、ミドンランド、ノードランド、オストランド、オストマルク、レイクランド、スターランド、タラベックランド、ウィッセンランドである。荒ヶ原(ウェイストランド)と呼ばれる地域、とりわけ大きな港町マリエンブルグは、かつてはエンパイアの一部だったものの、ずいぶん昔に独立を認められた。もう一つ特徴的なのは、ハーフリングの故郷ムートである。エンパイアの詳細な情報については、第10章「エンパイア」を参照のこと。


君の家族は?

 君は一人っ子なのか、それとも兄弟や姉妹がいるのか?君の家族のなかでの立場はどんなものだ?君は長子で跡継ぎなのか、それとも勘当された不良なのか?君の両親は存命か?そうでないなら、何が原因で亡くなったのか?エンパイアでは、”自然な理由”で死ぬものはごく少ない。疫病、饑餓、暴力による死のほうがはるかに多いのだ。あるいはご両親は、巡礼に出たまま帰らぬ人になったのではないか。


君の社会的地位は?

 ある種のキャリア、とりわけ貴族、小作農、中産階級は、君の出身階級を強く示唆する。それ以外のキャリアには、さまざまな階級の人々が従事している。生まれによって可能性が鎖されるとまでは言わないが、上流階級出身者が、あらゆる面で有利なこともまた確かだ。君の家族はどんな階級に属するのか?君の両親は泥にまみれた小作農なのか、漁師なのか、それとも人足か?小作農の身分から抜け出して、世間体のよい中産階級になったのか?貴族でありながら困窮して、零落のきわにあるのか?


冒険者になる前に、君は何をしてきたのか?

 これは重要な質問である。初期キャリアが大まかな指針にはなるが、もっとつっこんで決めねばならない。多くのキャリアは広義の概念であり、様々な関連職種を包含している。君はそこを掘り下げて、冒険者になる前に何をしていたのかを明確に決めねばならない。これまでに決めた人物設定や、キャラクター創造の際に選んだ技能も、決断の手助けになることだろう。たとえば、君はホックランド出身の兵士だとする。君は、選帝侯の軍で火縄銃兵をしていたことにするかもしれない。それならば、《特殊武器:鉄砲》の異能を選んだことにも説明がつくだろう。


君が冒険者になったのはなぜか?

 冒険者の人生は危険に満ちている。そもそも、旅に月日を送ることからして、エンパイアにはびこる危険にさらされることを意味する。ほとんどの小作農が、生まれた村から数マイル以上は決して離れないことにも道理があるのだ。山賊やビーストマン、ゴブリンといったあらゆる脅威が路上で待ちうけ、川には川海賊がいるのだから。ならば、君が危険な人生に踏みだすことを決めたきっかけはなんなのか?個人の意思や、政治上の思惑により、世のため人のために生きることにしたのか?君の家族を殺すか傷つけた相手への復讐なのか?あるいはたんに、刺激や金貨がほしいだけなのか?


君はどのくらい信心深いのか?

 エンパイアの民は多くの神を崇拝しており、なかには愚かにも、誰もが排斥する邪神を崇めるものすらいる。船に乗りこむ前には、シグマーの司祭でさえもが、海洋の神マナンに祈る。病気の親類のために祈る者は、治癒の女神シャリアにすがる。猟師は、獲物の一部分を自然の神タールに捧げる。だが、もっと踏み込んだ信仰心を持つ人々もいる。君は並外れて信心深いのか?そうであるなら、特別に崇める神はいるのか?売剣なら、戦争の神ミュルミディアを、他の諸神にも増して崇拝するだろう。傭兵の暮らしには戦いが大きな部分を占めるからだ。君が入信者や司祭であるなら、当然ながらこの決断を早い段階で下さねばならない。


君にとって一番の親友と、最悪の敵は誰なのか?

 他のプレイヤー・キャラクターが一番の親友ということもおおいにありえるが、必ずしもそうとは限らない。君たちは面識がない状態でプレイを始めるかもしれないのだ。そこで、君にはどこにどんな友達がいるのかを考えよう。君たちはよい間柄なのか、それとも仲たがいしたのか?同様に、君には敵がいるか?いるのなら、どうして敵になったのか?こうした情報については、GMに相談するのもいいだろう。よいGMなら細部を縫い合わせて、世界により現実味を加えてくれるからだ。友達は、ピンチで君を助けもするし、一転して辛らつ敵になることもある。冒険に個人的な要素をより多くとり入れようとするGMは、君の個人的な敵を登場させるかもしれない。


君の自慢の一品は何か?

 君は何か、愛着のあるアイテムを持っているだろうか?必ずしも金銭的な価値は必要でないが、君にとって特別な意味のあるものでなければならない。君がふるう錆びだらけの剣は、お父さんからもらった唯一の剣なのか?君が指にはめた鋼の指輪は、殺された亭主の思い出の品なのか?君が乗る老馬は、君が初めて手なずけた馬なのか?君はGMとの協議の上で、これまでの人生で失い、どうしてでも取り戻そうとするような重要物について決めてもよいだろう。


君が忠誠を誓うのは誰か?

 真の一匹狼は、オールド・ワールドでは稀である。仲間を持たずに切り抜けるには、あまりに危険すぎる世界だからだ。君は何らかの人物や組織に忠誠を誓っているのか?ことによると君は、妹を疫病から救ってくれた市長のためになら、どんなことでもする気でいるのかもしれない。ひょっとしたら君は、貧困生活から救い出してくれた親方に感謝して、親方本人のみならず、ギルドにたいしても忠誠を誓っているのかもしれない。あるいは君は、教団の忠実な僕なのかもしれない。


君が愛する/憎む相手は誰か?

 愛や憎しみほど強烈な感情はない。彼らは君の生活でどんな位置を占めているのか?君は誰かに恋をしているのか?それは一時の気の迷いで、いわゆる片思いなのか?それとも、二人の間には強い絆があるのか?一方、君は誰をどんな理由で憎んでいるのか?復讐は強烈な動機であり、しばしば憎悪と結びついている。君は個人(たとえば、君の敵)を憎んでいるのかもしれないし、ある階級に属する人間全体や、クリーチャーを憎んでいるのかもしれない。たとえば、妻がビーストマンに殺されたのなら、君は、あらゆる敵にもましてやつらを憎んでいることだろう。もしかすると、悪徳弁護士のせいで家を失った君は、弁護士全員をろくでもないペテン師だと思っているのかもしれない。

『WHFRP 基本ルールブック』ホビージャパン
ウォーハンマーRPG 基本ルールブック

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