阿脩羅

阿脩羅

序品

有四阿脩羅王。婆稚阿脩羅王。佉羅騫駄阿脩羅王。毗摩質多羅阿脩羅王。羅睺阿脩羅王。各與若干。百千眷屬倶。

坂本幸男 岩本裕訳注『法華経』(上) 岩波文庫

 四阿脩羅王あり。婆稚(ばち)阿脩羅王・佉羅騫駄(からけんだ)阿脩羅王・毗摩質多羅(びましつたら)阿脩羅王・羅睺(らご)阿脩羅王にして、各、若干の百千の眷属と倶なり。

坂本幸男 岩本裕訳注『法華経』(上) 岩波文庫
いわれ

 また、四アスラ王と一緒に、幾千万億のアスラたちもいた。すなわち、(一)パリンと、(二)カラ=スカンダと、(三)ヴェーマ=チトリンと、(四)ラーフの四アスラ王と、その従者のアスラたちである。

坂本幸男 岩本裕訳注『法華経』(上) 岩波文庫

一七 アスラ――aura.『リグ=ヴェーダ』の神観ではデーヴァ deva と並称される一群の神格の名。元来は「生命(asu)を与える(ra)者」の意であるが、後には「非(a)天(sura)」と解釈されて、悪魔とされ、ヒンドゥ教神話ではデーヴァとアスラの戦闘は興味あるテーマとなっている。しかし、仏教では悪魔ないしは悪神とされず、仏法の守護神であり、また六道(「六道の運命」の項を見よ)では善道の一つとされている。漢訳仏典では「阿修羅」と音訳される。

坂本幸男 岩本裕訳注『法華経』(上) 岩波文庫