蜀犬 日に吠ゆ

1901-01-21

[][]一月二十一日 神との交わりには はてなブックマーク - 一月二十一日 神との交わりには - 蜀犬 日に吠ゆ

眠られぬ夜のために〈第1部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第1部〉 (岩波文庫)

一月二十一日

 神との交わりには、特別の時刻(いわゆる時禱)や時期(朝夕など)や姿勢や身振りなどを全然必要としない。反対に、最も簡単な言葉、あるいはただ心に思うだけで十分である。いろいろな外的な用意はかえって妨げになることが多い。最も大切なのは、われらの主とたえず心のつながりを持つことである。使徒パウロはこれを「絶えず祈る」といっているが、多くのいわゆる「祈禱者」たちはそのような祈りを全く知らない。テサロニケ人への第一の手紙五の一七。


 祈りは単純、かつ誠実に、すこしも形式にこだわらずに、なされねばならない(こういう祈りの仕方は今日の宗教教育ではほとんど教えなくなった)、それだけでなく、なお祈りに対する神のお答えを聞くことができなくてはならない。そのためには、日常の騒々しさや利己心にすこしも妨げられない、微妙な心の耳が必要である。

 ところが、多くのいわゆる「祈禱者」たちは、ただ彼らのきまり文句を口ずさみ、それが終るとすぐ立ち去ったり、あるいはスープに匙をいれたりする、まるで実際にはなにごとも起らなかったように、まして神のお答えなどおよそ期待もしないかのように。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第一部 岩波文庫

テサロニケの信徒への手紙 一

The First Epistle of Paul to the THESSALONIANS

5 結びの言葉

17 pray without ceasing,

17 絶えず祈りなさい。

『新約聖書』日本国際ギデオン教会