蜀犬 日に吠ゆ

1901-02-01

[][]二月一日 神との関係は、なによりも先ず はてなブックマーク - 二月一日 神との関係は、なによりも先ず - 蜀犬 日に吠ゆ

眠られぬ夜のために〈第1部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第1部〉 (岩波文庫)

二月一日

 神との関係は、なによりも先ず、われわれの側において徹底的に誠実でなければならない。信仰の大きな動揺や、そればかりか背信があっても、そのあとに悔い改めが行われるならば、まだしもゆるされるが、冷たい無関心や、ただ義務を果すだけの形式主義は決してゆるされない。

 これは人間同士の真の友情においても同じであって、ただ義務感だけでは維持されないのである。

 現代のすべての教会の大きな欠陥はこの点にある。そうでありながらも、教会はたしかにどんな他の外的方法をもってしても補えないような多くの役目をいぜんとして果している。けれども、それは当然なしうる最高のこと、最善のことを行っているとはいえない。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第一部 岩波文庫