蜀犬 日に吠ゆ

1901-07-12

[][]七月十二日 人生を立派なものに はてなブックマーク - 七月十二日 人生を立派なものに - 蜀犬 日に吠ゆ

眠られぬ夜のために〈第1部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第1部〉 (岩波文庫)

 われわれは人生を立派なものにすることができる。というのは、およそ人間の想像力が描きうる最もすばらしいものは、全く自由な、しんから気高い性質の人間だからである。そこまで到達することが、明らかに人生の目標である。その他のすべては、ただそのみすぼらしい代用物にすぎない。そしてこの目標に本当に到達したいと念願する人にとっては、どんな運命も必ずその目的に役立つものである。

 しかし、そうするためにはっきり知っていなければならないのは、たんなる動物的な仕合せなどは少しも価値がないばかりか、一つのごまかしにすぎないこと、これに反して、神に仕えるのがすべてだということである。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第一部 岩波文庫