蜀犬 日に吠ゆ

1901-11-05

[][]十一月五日 信仰については実にたくさんの本が はてなブックマーク - 十一月五日 信仰については実にたくさんの本が - 蜀犬 日に吠ゆ

眠られぬ夜のために〈第1部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第1部〉 (岩波文庫)

 信仰については実にたくさんの本が書かれていることを、私も知っている。けれども、ヘブル人への手紙一〇の三五―三九*1と、それに続く素晴らしい第十一章に含まれているもの以上にすぐれたことは、いまだかつて述べられたことがない。

 ここに言われているのは、今日もなお存在する二つの型の人間の違いである、すなわち、そのような確固たる信仰を持ち、どんな事情のもとでもそれを堅持する人と、目に見えるものだけを信じ、それに従ってやって行く利口な人との相違である。この世には、信仰の道より他に完全に満足を与えるものがないことをはっきり悟った時に、信仰はゆるぎないものとなる。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第一部 岩波文庫

*1:「だから、あなたがたは自分の持っている確信を放棄してはいけない。その確信には大きな報いが伴っているのである。神の御旨を行って約束のものを受けるため、あなたがたに必要なのは、忍耐である。『もうしばらくすれば、きたるべきかたがお見えになる。遅くなることはない。わが義人は信仰によって生きる。もし信仰を捨てるなら、私のたましいはこれを喜ばない』。しかし、わたしたちは、信仰を捨てて滅びるものではなく、信仰に立って、いのちを得る者である。」