蜀犬 日に吠ゆ

1901-11-18

[][]十一月十八日 真の内的生活を犠牲にするのでなければ はてなブックマーク - 十一月十八日 真の内的生活を犠牲にするのでなければ - 蜀犬 日に吠ゆ

眠られぬ夜のために〈第1部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第1部〉 (岩波文庫)

 われわれは真の内的生活を犠牲にするのでなければ、外部の敵からのがれることができない。それどころか、キリストの教団の活動的な一員になり始めた者にとって、敵がかえってふえることが多い。だからこそ、われわれは勇気と内的平和を祈り求めねばならない。これ以外のすべてのことは、われわれになんの役も立たない。この場合に、大きな慰めとなるだけでなく、見えざるものに対する信仰をも一層強めてくれるのは、これら(勇気と内的平和)を獲る力でさえ、しばしば明らかにわれわれの霊とは全く異なった霊から与えられるということである。そこでわれわれは、時には不孝のさなかにありながら、世にいう仕合わせの中にあるよりも、かえって幸福であり、喜びに満たされるほどである。これが、見えざる世界の実在についての否定しがたい、まことの証明である。同胞教会讃美歌六九一番。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第一部 岩波文庫