蜀犬 日に吠ゆ

1901-11-22

[][]十一月二十二日 神の恩寵によって高められる時には はてなブックマーク - 十一月二十二日 神の恩寵によって高められる時には - 蜀犬 日に吠ゆ

眠られぬ夜のために〈第1部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第1部〉 (岩波文庫)

 神の恩寵によって高められる時には、いつもまちがいなく、人間による屈辱か侮辱がそれに先立つ。このことは、全く確かな前兆である。われわれは自分の持っている価値が、人間の善意か悪意かによって与えられるものではなくて、神の摂理によって授けられるものだということを、はっきり悟り、これに従って行動すべきである。

 だから、そのように神によって高められることは、われわれを謙遜にするが、傲慢にはしない。また、そのような侮辱はかえってわれわれの心を堅固にし、確信を強めるものである。世の常の成りゆきとは正反対である。

 ミカ書七の八―一〇、ゼバニヤ書二の三、ハバクク書二の四・二〇、三の一六・一八・一九、エゼキエル書三四の二四―二七、イザヤ書四三の一一―一三、四六の一一。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第一部 岩波文庫