蜀犬 日に吠ゆ

1919-03-11

[][]三月十一日 いわゆる「近代的世界観」 はてなブックマーク - 三月十一日 いわゆる「近代的世界観」 - 蜀犬 日に吠ゆ

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

三月十一日

 もし人びとが、いわゆる「近代的世界観」、正確にいえば、無神論をすてて、真のキリスト教に移ることによって、得るところがどんなに多いかを知ったならば、彼らはみなこぞってこの道を歩むようになるだろう。

 その障害となるのは、人間のある種の遺伝的要素や習慣ばかりではなく、この道に入るには、最初見ずに決心するのが必要であること*1、なおまた、キリスト教はごく不完全なその解釈と部分的に欠陥のあるその外的組織とのためにずいぶん昔から悩まされどおしであったことが、それである。キリストが望んでいた教会は、要するに、ほんの一時的に、しかも小さな集団の理解のなかでのみ、成立したにすぎない。しかし、今やわれわれは、三百余年来はじめて、広い国民層において、このようなキリスト教の真の理解にふたたびかなり近づきつつあるし、あらゆるものが日ごとにその傾向を強めるように働いている。今やすでにわれわれは、それを完成するのにまる一世紀もかかりそうな、改革運動のさなかに立っているのである。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第二部 岩波文庫

ヨハネによる福音書 20

The Gospel According to JOHN 20
イエスとトマス

29 Jesus said to him, "Thomas, because you have seen Me, you have believed. Blessed are those who have not seen and yet have believed."


29 イエスはトマスに言われた。「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」

新共同訳『新約聖書』国際ギデオン協会

*1ヨハネによる福音書二〇の二九