蜀犬 日に吠ゆ

1919-03-17

[][]三月十七日 預言の能力は はてなブックマーク - 三月十七日 預言の能力は - 蜀犬 日に吠ゆ

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

 預言の能力は、しっかりした信仰と結びつく場合にのみ、願わしいものとなる。そうでなければ、この能力はひとを悪に対して、あまりに臆病にしたり、弱腰にする。なぜなら、そういう場合に、この能力はただ中間の原因と結果を予見する以上には出ないからである。そこでかつて神はイザヤ書四二の一九*1において、神のしもべたちはほかの人びと以上に盲目であり、つんぼでなくてはならぬという、初めはちょっと奇妙に思われるような言葉を述べている。どんな場合でも、神のしもべたちは、何事をも、なにびとをも、恐れてはならない。もし恐れるようなら、それは彼らの最も大きな欠点であり、そのため彼らは大きな事柄に役立たぬ者となるであろう。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第二部 岩波文庫

*1:「だれか、わがしもべのほかに目しいがあるか、だれか、わがつかわす使者のような耳しいがあるか、だれかわが献身者のような目しいがあるか。だれか、主のしもべのような目しいがあるか。」