蜀犬 日に吠ゆ

1919-06-09

[][]六月九日 生涯に一度でもこのような神の言葉を はてなブックマーク - 六月九日 生涯に一度でもこのような神の言葉を - 蜀犬 日に吠ゆ

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

 サムエル記上三の四・一九―二一*1、申命記一三の三・五・九・一一。

 もしあなたが生涯に一度でもこのような神の言葉を聞くことがあれば、あなたはこの地上生活で自分自身のためにはそれ以上なにも願わず、あなたの生涯の決算を莫大な利得を収めて永久に終えてしまい、その他の人生の宝をもはや求めようとは思わないであろう。実際、その後もなおそのような要求をすてないなら、それこそ理解しがたい心の弱さであり、与えられた最上のものを軽視するものといえよう。それだから、このような神の言葉は、すべての人に向って、しかもあまりに早く、行われることは決してない。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第二部 岩波文庫

*1:「主は『サムエルよ、サムエルよ』と呼ばれた。彼は『はい、ここにおります』と言った。……」「サムエルは育っていった。主が彼とともにおられて、その言葉を一つも地に落ちないようにされたので、ダンからベエルシバまで、イスラエルのすべての人は、サムエルが主の預言者と定められたことを知った。主はふたたびシロで現われられた。すなわち主はシロで、主の言葉によってサムエルに自らを現わされた。」」