蜀犬 日に吠ゆ

1919-07-05

[][]七月五日 命の光をもち はてなブックマーク - 七月五日 命の光をもち - 蜀犬 日に吠ゆ

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

 ヨハネによる福音書八の一二―三二*1、一四の一七*2。命の光をもち、真理を知ること、これこそ国家や教会のすべての改革者たちが求めるものである。「啓蒙」(真理のときあかし)ということが彼らの本来の人生目的である。初めの聖句において、かつてこの世に現れた最大のときあかしを受けた人であり、また最大のときあかし手であった、ひとりの人(キリスト)が、われわれはどのようにしてときあかしに到達しうるか、またそのために真に決定的に必要なものを欠くときは、どんなにその事が不可能であるかを、説いているのである。真理をのべ伝えることを職業とする人びとにあっては、この「真理のみ霊」はまさしく最も肝要なものである。これを欠くならば、ほかにどんなに輝かしい弁舌の才があっても、決して消しがたい感銘や効果を残すものではない。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第二部 岩波文庫

*1:「イエスは、また人々に語ってこう言われた、『わたしは世の光である。私に従って来る者は、やみのうちを歩くことがなく、命の光をもつであろう』……イエスは自分を信じたユダヤ人たちに言われた、『もしわたしの言葉のうちにとどまっておるなら、あなたがたは、ほんとうにわたしの弟子なのである。また真理を知るであろう。そして真理はあなたがたに自由を得させるであろう』。」

*2:「それは真理のみ霊である。この世はそれを見ようともせず、知ろうともしないので、それを受けることができない。あなたがたはそれを知っている。なぜなら、それはあなたがたとともにおり、またあなたがたのうちにいるからである。」