蜀犬 日に吠ゆ

1919-07-24

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眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

 現在、わがスイスが持たねばならないものは、模範的な教育施設(ハルデンシュタイン、マルシュリンス、ブルクドルフ、イヴェルドン、ホーフヴィル*1などにある学校の上級の施設)であろう。すなわち、そこでは、過労におちいっている、あるいは、そうでなくてもあまりに虚弱な青年たちのために、肉体に有害な影響をさけ、一方、精神力をそぐ唯物一元論やニーチェ主義を防ぐための避難所が与えられるであろう。公共の学校は、さしあたり、そのような任務を果すことができない。このことは、確信や指導力や個人的献身を必要とする多くのほかの仕事と同じように、まず私的な任務である。その上、このような仕事は、すべての偉大な事業と同様に、小規模から始められねばなるまい。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第二部 岩波文庫

*1:ペスタロッチのイヴェルドンにおける学校など、いずれも有名な私立学校のあった地名。