蜀犬 日に吠ゆ

1919-10-02

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眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

 「元気を失うな、勇敢な人であれ、慰めはしかるべき時にかならず来るであろう。」

 この老トマス・ア・ケンビスの言葉は、苦しい時期にしばしば、わたしの心のなかで呼びかけられた。そして、やがて慰めがかならず与えられた。もっとも、それはたいてい、慰めが切に必要なときになって初めて与えられるもので、決してそれ以前ではなかった。というのは、われわれは、神以外のどんなものにも慰めを求めてはならぬことを学び、また、自分では力のたくわえを少しでも持ってはならないからである。コリント人への第二の手紙四の七―九*1。一二の七―一〇、ヨハネによる福音書一二の四八―五〇、ルカによる福音書一八の八、二一の二八。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第二部 岩波文庫

*1:「しかしわたしたちは、この宝を土の器の中に持っている。その測り知れない力は神のものであって、わたしたちから出たものでないことがあらわれるためである。わたしたちは、四方から患難を受けても窮しない。途方にくれても行き詰まらない。迫害にあっても見捨てられない。倒されても亡びない。」