蜀犬 日に吠ゆ

1919-10-04

[][]十月四日 静かに真理を語れ はてなブックマーク - 十月四日 静かに真理を語れ - 蜀犬 日に吠ゆ

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

 静かに真理を語れ。少なくとも、あまり激越的な論争的な調子でなければ、それで結構である。しかし、そのためには、ぜひとも「真理のみ霊」を持っていなければならない。この霊は生まれながらに人間に宿るものではなく、また教会やそのほかの団体にも存しないもので、一人ひとりの人間にたいする神の個別的な賜物である。

 ヨハネによる福音書一四の一七、一六の一三、一五の二六*1

 このことは、元来、すべての重要な教会法の、また、あらゆる個人的自由の、根本思想である。そして、特にこれは、真のカルヴァン主義のなした偉大な業績であり、あらゆる真にすぐれた人びとのもつ感化力の根元でもある。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第二部 岩波文庫

*1:「それは真理のみ霊である。この世はそれを見ようともせず、知ろうともしないので、それを受けとることができない。あなたがたはそれを知っている。なぜなら、それはあなたがたとともにおり、またあなたがたのうちにいるからである。」「けれども真理のみ霊が来る時には、あなたがたをあらゆる真理に導いてくれるであろう。それは自分から語るのではなく、その聞くところを語り、きたるべき事をあなたがたに知らせるであろう。」「わたしが父のみもとからあなたがたにつかわそうとしている助け主、すなわち、父のみもとから来る真理のみ霊が下る時、それはわたしについてあかしするであろう。」