蜀犬 日に吠ゆ

1919-11-08

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眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

 あなたは人生の最後の段階において、もはやおびただしい神学書やその他の宗教書を読む必要はない。われわれの信仰の原典(テキスト)である(さいわい教科書の形になっていない)四福音書と、その最もよい注釈である使徒たちの手紙とを頼みとするがよい。ほかの注釈書は一切必要でない。旧約聖書と使徒行伝は、われわれの宗教の歴史的部分として欠くことができない。ことに、預言者の諸書や詩篇はわれわれを非常に励まし慰めてくれる。ヨハネの黙示録を、あなたは一つの幻覚(ヴィジョン)として、現代においても十分よく理解し、評価することができよう。もっtも、この書は空想家たちによってたびたび濫用され、誤って解釈されてきたが。記された言葉(聖書の言葉)は「われらの足のともしび、われらの道の光」(詩篇一一九の一〇五)である。しかもその上、あなたはしだいに内的な個人的な啓示を受けるようになるだろう。実際、このような啓示は聖書の言葉とも一致するものであり、また、心よわく感じられる時には、あなたの慰めともなる。記された言葉が即座の用にたりないときにも。エレミヤ書一五の一六*1

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第二部 岩波文庫

*1:「わたしはみ言葉を与えられて、それを食べました。み言葉は、わたしに喜びとなり、心の楽しみとなりました。」