蜀犬 日に吠ゆ

1919-12-07

[][]十二月七日 来世が存在することを はてなブックマーク - 十二月七日 来世が存在することを - 蜀犬 日に吠ゆ

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

 わたし個人としては、来世が存在することを固く信じている。しかし、われわれはそれを明確に想像することがまったくできない。これについての神霊学的な諸報告、たとえば、ウィリアム・ステッドの『ジュリエットの手紙』のたぐいの、最もすぐれたものでさえ、空想か、もしくは病的神経の産物であって、そのまま信じることはできない。ともかく、われわれの人格を精神的および肉体的に形成しており、やがて死によって解き放たれるあるものが――すぐさまか、しばらく失神したのちにか――意識をともなって生きつづけるのだ、ということが、わたしには真実らしく思われる。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第二部 岩波文庫