蜀犬 日に吠ゆ

1919-12-10

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眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

 ヨハネによる福音書五の四四、八の五〇*1。われらの主のこの二つの言葉は、必然的につながりをもっている。というのは、神はそのしもべらのために十分な誉れを配慮されることを確信する人だけが、正直に、すなおに、あらゆる種類の宣伝を断念することができるからである。世間の名誉にひどく敏感な者は、いつもその時どきの世論の奴隷にならずにはいられないし、今日では、どんなつまらぬ新聞紙をも恐れるであろう。敬虔な人びとにあっては、ヨハネによる福音書五の四四の言葉は、彼らの信仰が単に形式でなく真の信仰であるかどうかをはかる、こまかしのきかぬ尺度であって、彼らの信仰は、つねにこれによって誤りのないことを知るであろう。

 ヨハネによる福音書一二の一九・四二・四三、一九の三八・三九を参照。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第二部 岩波文庫

*1:「互いに誉を受けながら、ただひとりの神からの誉を求めようとしないあなたがたは、どうして信じることができようか。」「わたしは自分の栄光を求めてはいない。それを求めるかたが別にある。そのかたはまたさばくかたである。」