蜀犬 日に吠ゆ

1919-12-13

[][]十二月十三日 詩篇第九〇篇、第一一六篇 はてなブックマーク - 十二月十三日 詩篇第九〇篇、第一一六篇 - 蜀犬 日に吠ゆ

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

 詩篇第九〇篇、第一一六篇、第一一八篇は、大昔の三つの詩であるが、幾千年を経た今日も、あたかも、人生の多くの苦難にさんざん鍛えられてきた人がその備忘録(メモノート)に昨日しるしたばかりかと思われるほど、新鮮で、真実味にあふれている。同じく、詩篇第三七篇(とくに第二五節を見られよ)、第一〇九篇、第一一〇篇は、右の諸篇と補足関係にある。永続的な仕事をはたすべき使命をになった人びとは、多かれ少なかれ、かような人生行路をたどってきた。そして、古い建築物の柱石となる代りに、新しい建物の隅の首石(おやいし)となった。

 ブース大将(救世軍の創始者)はその最近の実例である。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第二部 岩波文庫