蜀犬 日に吠ゆ

1919-12-14

[][]十二月十四日 使徒ヤコブのこの言葉は はてなブックマーク - 十二月十四日 使徒ヤコブのこの言葉は - 蜀犬 日に吠ゆ

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第2部〉 (岩波文庫)

十二月十四日

 ヤコブの手紙一の二*1。使徒ヤコブのこの言葉は、われわれにとって理解しにくく、またその決心もしにくいものだ。しかし、それでも正しい言葉である。なぜなら、われわれのいちじるしい内的発達や進歩や、すべて、それに先立つ多かれ少なかれきびしい試煉の最終の結果だからである。従って、ひとは元来、試煉をよろこぶべきであり、あるいは少なくとも、試煉のさなかでも、たましいの平静な一点をあくまで失ってはならない。というのは、試煉は、将来われわれの上に咲き出ようとする、新しいまことの幸福の前ぶれであるから。ローマ人への手紙五の三―五*2を参照のこと。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第二部 岩波文庫

*1:「わたしの兄弟たちよ。あなたがたが、いろいろな試煉に会った場合、それをむしろ非常によろこばしいことと思いなさい。」

*2:「それだけではなく、患難をも喜んでいる。なぜなら、患難は忍耐を生み出し、忍耐は練達を生み出し、練達は希望を生み出すことを、知っているからである。そして、希望は失望に終ることはない。なぜなら、わたしたちに賑わっている聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからである。」