蜀犬 日に吠ゆ

2008-11-11

[][]Happy little day♪~~ロバート・ランキン 圷香織訳『ブライトノミコン』創元推理文庫 22:35 はてなブックマーク - Happy little day♪~~ロバート・ランキン 圷香織訳『ブライトノミコン』創元推理文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 600頁の、ちょいと厚めの文庫本ですが、昨日今日で読み切りました。一息に読みたかったので、週末に読みはじめたらよかったのですがそうもいかず、仕事はちょっと上の空だったりしたらみなさんごめんなさい。

 アダムズ『銀河ヒッチハイクガイド』河出文庫 ばりの軽口小説。ただ、「Don't panic」の方は時代のせいかちょっと展開がもっさりしていたり、陰鬱なシーンがずるずるつづいたりしましたが、ランキンはジェットコースター・サスペンス。息もつかせぬ飲酒シーンの連続で楽しませます。

 オビ表。

 世紀の発明品『クロノビジョン』を狙う

悪の秘密組織(もちろん目指すは世界征服)の野望をくじけ!


 怪しい都市伝説に彩られた

ブライトン十二宮をめぐる

血も凍る(!)冒険の数々


 ま、とにかく

オモシロイ

から

読んでみて(by リズラ)

ロバート・ランキン『ブライトノミコン』創元推理文庫

 オビ裏。

「記録者だ」ミスター・ルーンが言った。「これから始まる冒険の記録を頼みたい。

アシスタント、侍者だ」

「侍者?」不信感が顔だけでなく声にもにじみ出た。

「やらねばならん仕事がある。極めて重要な使命だ。人類の未来がかかっている」

「それはそれは」穏やかな声でゆっくりと言った。ほかにこたえようがなかった。

「信じなさい。私の言葉を疑うな。これからの一年で十二の謎を解かねばならん。

一か月にひとつ。無事に解くことができれば、すべて丸くおさまる。失敗すればこの世

は最悪の事態を迎えるだろう。想像を超えた恐るべき未来が待っている。」(本文より)

ロバート・ランキン『ブライトノミコン』創元推理文庫

 たしかに恐るべき事態なのですがね。何というのか、「飲んでる場合か?」しかし絶対にただで飲める機会はのがさないのがルーンの流儀。リズラも。なんちゅう小説でしょうか。


 訳者あとがきで、「『ブライトノミコン』ときいて、怪奇作家ラヴクラフトの生み出した、クトゥルー神話に登場する書物『ネクロノミコン』を思い浮かべた方もいるのでは?」と書いていますが、むしろ私は『ブライトン・ロック』を思い出しました。



 もちろん、『ネクロノミコン』も『ブライトン・ロック』も読んでませんけどね!(ただ、『ブライトン・ロック』は所有しています。逆ならダゴン信奉者にズタズタにされているところです。)


 とにかく、まじめにふざけるということで、アダムズもそうですがイギリス人というのは本当にヒマなのだなあ、と大英帝国に対する尊敬がいやましたことであります。


 ミステリにはおきまりの登場人物紹介も、あまりにもひどい。

リズラとりあえずぼくの名前らしい
ミスター・ルーン神秘の探偵、麻薬愛好家、宇宙刑事、男の中の男、オカリナに新たな力を与えし者。本名は、ヒューゴー・アルテミス・ソロン・サターニカス・レジナルド・アーサー・ルーン
オットー・ブラック伯爵ミスター・ルーンの宿敵。世界一の大悪党
ファンジオミスター・ルーンのなじみのパブの店主、つけがきく
  
イーニッド・アールズ僕の彼女のはず
ネヴィル・オリオンラスプーチンにそっくり
エイミー・オリオンその妻、びっくりするほどグラマー
ヘクター警部(インスペクター)ブライトン署の警部
バーソロミュートイレトロール(あとで説明する)
アハブ宇宙蟹(クラブ)(これもあとで)
ラズロ・ウッドバイン小説に出てくる私立探偵
ノリス・スタイヴァー都市伝説の(だからあとで説明するって!)
トーブズイエス・キリストの末裔(まじで)
  
 まだまだいっぱいいるけど、めんどくさいからもういいや
ロバート・ランキン『ブライトノミコン』創元推理文庫

 バカにしてる(笑)。

以下、各話の感想

プロローグ

 ひょっとしてひょっとするとだけど、神様なんていないという可能性もある。

ロバート・ランキン『ブライトノミコン』創元推理文庫

 「ぼく」が死ぬ。ホントに死んだのかどうかなんて、わかりゃしないけど☆

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