2008-11-17
■ [筆記][イギリス]すべてがイギリス風~~林望『イギリス観察辞典』平凡社ライブラリー 
林先生のエッセイは、売れてからよりも昔の時期の物の方、日本社会や教育の話よりもイギリスの話の方が好みです。

- 作者: 林望
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1996/11/01
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
というわけで、これは楽しく読めました。
本書は本来、『大増補・新編輯 イギリス観察辞典』と称しますが、その理由は巻頭の凡例に示してあります。
凡例
一、本書は、古今英国の諸事情をあまねく知らんと欲する人の為には、ほとんど何の役にも立たないことを目的として、とくにリンボウ先生の偏狭なる視点を持って選び出したる八十九項目よりなる。なお、旧版では全六十三項目だったのであるが、其後編著者に於て鋭意増補改訂に力め、此度、「大増補・新編輯」の第二版を世に問う処となったのである。
林望『イギリス観察辞典』平凡社ライブラリ
イギリス人のユーモアと称するものにはこういうものが多々あります。なんというか、文化的なバイアスが大きく関わるといいますか、バカなことをいっているのは相手なのに、こっちがバカにされたように感じるといいますか。
内容としては、だいたいいつものエッセイですので安心して読んで、読み終わったらすっかり忘れます。
あと、林先生はあまりアルコールの方は聞こし召さないのでしょうかね。「ウィスキー」「ビィル」とか「スコッチ」のような項目がないのは、悲しいです。
コメント