蜀犬 日に吠ゆ

2009-04-08

[][][][]為政第二を読む(その7) 19:46 はてなブックマーク - 為政第二を読む(その7) - 蜀犬 日に吠ゆ

まず行え

 為政第二(17~40)

29 子貢問君子。子曰。先行。其言而後従之。

(訓)子貢、君子を問う。子曰く、先ず行え。其の言は而(しか)る後にこれに従う。

(新)子貢が、私どもは何を努めたらよいか、と聞いた。子曰く、先ず行うことだ。言葉はそれから後にしてよい。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 子貢がまたまた夫子と談論。孔子のこの教えも、弁舌の才に自信を持つ子貢をたしなめたものとしてよいでしょうね。普段から指摘され、自分でも気づいていたであろう子貢は、この言葉にちょっと恥じらったのではないでしょうか。


君子は周して比せず

 為政第二(17~40)

30 子曰。君子周而不比。小人比而不周。

(訓)子曰く、君子は周して比せず。小人は比して周せず。

(新)子曰く、諸君は誰彼となく付合ってほしい。閥をつくってせりあってもらっては困る。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 世の中居心地のいい人間関係だけだったらどんなにか楽でしょう。つい気の合う人たちとの甘えの関係に逃避したくなるものですが、青雲の志を持つ君子たるものそうとばかりもいっていられません。ときにはいやな奴とも付き合いを持たなければならないでしょう。そのときも「周」(公平・公正)であれと孔子はいいます。「みんなと仲良くしなさい」といった無責任なことはいわないのが、儒教というものです。