蜀犬 日に吠ゆ

2009-05-01

[][][]諸星大二郎『西遊妖猿伝』8 講談社 19:25 はてなブックマーク - 諸星大二郎『西遊妖猿伝』8 講談社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 経を求めて玄奘が 天竺めざして今日も行く――

西遊妖猿伝 大唐篇(8) (KCデラックス モーニング)

西遊妖猿伝 大唐篇(8) (KCデラックス モーニング)

 羅刹女(初代)の必死さが涙を誘います。斉天大聖に振りまわされっぱなし。羅刹女そのものではなくて、一升金への愛が妄念となって死体を操っているだけの状態だから弱いのでしょうねえ。全力で(或いは全盛期で)あったならば、もうちっとこう粘れたのかもしれませんが、そんなことを言っていたらページが幾らあってもたらないので弱い方がいいです。

 当面の敵は蜥蜴蠱。

[][][]諸星大二郎『西遊妖猿伝』7 講談社 19:25 はてなブックマーク - 諸星大二郎『西遊妖猿伝』7 講談社 - 蜀犬 日に吠ゆ

西遊妖猿伝 大唐篇(7) (KCデラックス モーニング)

西遊妖猿伝 大唐篇(7) (KCデラックス モーニング)

 昔の記憶どおり、与世同君は相変わらず強い。ただ、車屋で騒動を起こしたとき、あんな風に笑わなくても…と思います。あのへんが、諸星先生の絵心なのでしょうか。

 一つの事件が終わらないうちからつぎつぎにもめ事が起こり、そもそも国法を犯して唐を脱出するんだと意気込んでもいまだに西域にたどりつくことさえできていないという壮大な物語ですからね。読んでいて人間関係や位置関係が分からない。与世同君とたたかいつつ黄袍の追撃から逃れつつ、唐と突厥の争いから逃げつつ、ですからね。

[][][][]あれでいいのか大天使~~中村光『聖☆おにいさん』3 講談社 00:19 はてなブックマーク - あれでいいのか大天使~~中村光『聖☆おにいさん』3 講談社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 2巻の感想で、でだんだんと同じネタのくり返しになるのではないかと心配して、

旅に出たり新キャラが続々現れたりするのでなければてこ入れできないような気がします

 などと書いたのですが、まさにそうなっていてビックリしました。モーニングツーでの連載は、見たり見なかったりなのでズルしたつもりはないのですが、無意識に記憶が残っていたのでしょうか。

聖☆おにいさん(3) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(3) (モーニング KC)

 で、伊豆の修善寺へ行ったり大天使が登場したりするわけですが、大天使が気になりました。ミカエル、ウリエル、ラファエル、ガブリエルの四大天使がアイドルとまちがわれるほどのイケメン、というのはいいのですが、3人がお気楽な性格で、ウリエル一人がきまじめ、という設定。基本ミカエルがハイテンションで突っ走るのをウリエルが止めるのですが、キャラクターとして大物であるわりに扱いがちいさいなあ、と。もちろん、聖人2人の方がもっと器の小さい存在で、そのギャップがこの漫画の面白さでもあるわけですが、同じ扱いで登場させるのはどうなのでしょう。カラオケのくだりとか、ガウタマさんが居なくても成立してしまうし、同じノリのギャグを、キャラを違えて繰り返しているだけなら、やっぱりネタ切れなのかと思ってしまいます。(ところで、クリスマスの晩にイエスの部屋で騒ぎ、大家さんに怒られた天使たちというのはミカエルたちなのでしょうか。)

 マーラさんとブラフマーさんはいいですけどね。梵天さんはあのくらい崩してくれると素直に面白い。どうしても手塚先生への執着から逃れることはできないのでしょうか。