蜀犬 日に吠ゆ

2009-05-11

[][]仲間との別れ~~尾田栄一郎『One Piece 11th Log water seven』集英社 21:54 はてなブックマーク - 仲間との別れ~~尾田栄一郎『One Piece 11th Log water seven』集英社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 雑誌。Mook。

ONE PIECE 総集編 THE 11TH LOG (集英社マンガ総集編シリーズ)

ONE PIECE 総集編 THE 11TH LOG (集英社マンガ総集編シリーズ)

 もうたくさんのところで感想を読んだのでおなかいっぱいの状態で読むと、感動が薄れてしまうものですね。

ノロマ光子

 ええと、ノロマ光子。

ナミ あの男の手から光を浴びて…

フォクシー ノロノロビーム!!!

ナミ 体の自由を奪われた…………

ナミ ―――というより

ナミ 私達とその周りの全ての動きが

ナミ …………遅くなった

 ジョルノ=ジョバァナの「ゴールド・G」に攻撃を受けたブチャラティもこういう感覚だったのだろうとは思いますが、これって「正しい」のでしょうか。


 アインシュタインの相対性理論でいうなら、ブラックホールに呑みこまれる宇宙船、すなわち光速へ加速していく物体は、シュヴァルツシルト半径に到達するころ、「地球と同じ観測条件下であれば」時間が止まったように見えるのではないかと思いますが、「宇宙船からの観測」であればあっというまにブラックホールに呑みこまれて圧縮(ロレンツ収縮)してしまうのではないでしょうか。

 人間の意識が時間をどのように解釈するかの問題にはなるのでしょうけれども、ブチャラティやナミさんのような観測結果には賛同できません。


 しかし、相対性理論によってしまうと「ノロマ光子」が作用している空間にパンチを入れると時空のゆがみからパンチがおそくなって結局普通にパンチするのと同じ結果になるでしょうし、ニュートン力学(時間軸を考慮しない)であればものすごい摩擦力が、まるで空間を鉛のように感じさせてルフィを殴ったフォクシーが腕を複雑骨折するような気もします。


 神(ゴッド)エネルがカミナリをおとしたのに「ゴムだから電気は通用しない」という理屈をふりまわした瞬間、抵抗によって大量の熱が発生してルフィが溶けるだろうと思った時から、ワンピースへの興奮は薄れる一方なのですよね。文系なので「気合で耐えた!」とか言ってくれれば感動するのに、どうしてグランドラインをウソで塗り固めるのでしょう。むかし「ゆで理論」というのがありましたが、ワンピースも明後日くらいには「デタラメギギャグ格闘漫画」の烙印を押されてしまうのでしょうか。それとももうそういうネタ漫画として定着しているのでしょうか。10年遅れのファンとしては空気が読めないのでつらいところです。


キャラヴェル

 ゴーイングメリー号はキャラヴェル。15世紀の終わりにコローン(いわゆるコロンブス)が大西洋横断に使った三隻のうち、旗艦サンタ=マリアはキャラックでしたがニーニャとピンタはキャラヴェルでした。執事のヒツジからメリー号をもらったときナミさんが喜んでいたので、キャラヴェルは良い船なのかなあ、と思っていました。メインセイルが四角帆なので後期型。

 が、ウォーターセブンではガレオン船が造られ、「古い型の船」呼ばわりされています。イースト=ブルーは百年遅れているのでしょうか? しかしそれならPuffing Tom(弱虫トム)で蒸気機関も出ていることですし、外輪船と言いますかフルトンの蒸気船は1807年なので19世紀まできちゃってます。


保健室

 このシーンは全部ジョークなのでしょうけれども、レントゲン写真らしきものはあるし、ランドルト環(Cみたいなの)は張ってあるしで言うことありません。もうこれ20世紀じゃないですか。

 ワンピースって、時代考証をごまかすのがうまかった印象でした。デンデンムシとか貝(ダイアル)とか。しかし、どんどん世界観が崩れて単なるギャグマンガになる勢いですねえ。


 こんなことにこだわる自分が漫画を読むのも変な話ですが、気になる点をメモ程度に。