蜀犬 日に吠ゆ

2009-05-22

[][]人類は長期的にはコスモゾーン~~岩本隆雄『星虫』ソノラマ文庫 22:35 はてなブックマーク - 人類は長期的にはコスモゾーン~~岩本隆雄『星虫』ソノラマ文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

星虫 (ソノラマ文庫)

星虫 (ソノラマ文庫)

 2000年加筆修正版。星虫が降ってからの一週間を本編とし、エピローグがそのあとの一週間。

 大雑把に言えば、クラーク節てんでしたっけ、「人類は宇宙時代に覚醒できるか」という話。「星虫」と呼ばれる謎の虫がそこにからんでくるというわけ。オーヴァロードじゃあなくて。

 星虫は実体として存在しているし、人間にとって実利や被害を及ぼしますが、その存在自体が「人間」のメタファーになっていて、それに気付くことのできた主人公(巫女)が人類の覚醒を先導するのかどうか? というところで話は終わりになっています。話の半分くらいは超絶美少女の主人公が、普段はぼーっとしていて「寝太郎」なんてアダナをつけられているけど実は人類最高レベルの知性を持っていて、床屋に行ったら美形になる少年と心の触れ合いをしたり、「星虫」を育てたりというコミカル日常系で占められています。実際、主人公に恋慕してくるクラスメイトや、地元の名士でお金をたくさん持っている相沢のお爺ちゃんとかのキャラって、あんまり活躍するわけでもないしどうして登場したのか謎。むしろ、主人公カップルの能力が国連が出てきちゃうくらいの能力なのだから、恋のライバルも地球規模でもよかったのではないでしょうか。逆に言えばもうちっと主人公たちの能力が低くてもよかったかも。