蜀犬 日に吠ゆ

2009-06-01

銭湯

[][]原作知らんで置いてきぼり~~『賽子の国の魔法戦士』富士見文庫 22:47 はてなブックマーク - 原作知らんで置いてきぼり~~『賽子の国の魔法戦士』富士見文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 リハビリ継続中。

 あんまり面白くはなかった。ファンタジファンタジしているのは、逆に苦手なんですよね。

もくじ

まえがき  安田 均  4

不思議な地底探検  友野 詳 9

絶対危険チルドレン  山本 弘 57

賽子の国の魔法戦士  水野 良 141

データセクション     217

『賽子の国の魔法戦士』富士見文庫

 第一作は、キャンペーンの導入部といった感じで、プレイヤーもそんなにこなれてはいない感じ。続編はなくて友野先生設定を小説にしたようですが、たしかに続きが読みたいです。


 第二作は悪のプレロールドキャラクター。山本先生らしいといえばらしい作りです。しかしこれもキャンペーン向きの設定でしょうね。みんなが特殊能力を持ってはいるものの、独立した能力なので、パーティ戦闘では、たんなる能力値ボーナス的な扱い。ムーンダンサーの能力は使い勝手がよかったのか多用されていますけれども、シナリオを進めるのに有効だったかは疑問。本当なら「今回のシナリオはこの子のこの能力が見せ場になる」という割り振りを順にやっていくのがただしいかと思いますが、一回こっきりのセッションというのは、難しいものですね。


 第三作は原作を読んでいないので全く面白くない。ストーリーを途中で止めるテクニックはたしかにハイレベルですが、いまいち世界観になじめません。

 ウォーロックである監修者はまえがきでこう言います。

 水野良は代表作『リウイ』シリーズのリプレイということで、ファンは満足だし、安定した造りがメインに見えるだろうが、じつはこれもよく趣向を凝らしてある。

『賽子の国の魔法戦士』富士見文庫

 原作のシリーズを知らないから楽しめないのかもしれません。

でも、注目すべきはそれだけではなく、最後まで読まれたらおわかりになるだろうが、これまでにない解決法がとられている部分だ。じつはこれ、小説ではリドル・ストーリーと呼ばれるが、それに近い推理を使うエンディング。こうしたものをシナリオに使ったのは非常に珍しく、これはこれで興味深い演出となる(お断りしておくが、これは無闇にやってはいけない。そして、そうした場合もうまくいくとは限らない。ここでは”リドル”という部分が小説版(富士見ファンタジア文庫刊『魔法戦士リウイ ファーラムの剣 鋼の国の魔法戦士』)でうまく解決するよう保険がかけてある)。

『賽子の国の魔法戦士』富士見文庫

 うぅ。結局、このセッションだけでは成り立たなかったということではないでしょうか。小説版なんぞ存在すら感知したことのない身としては、やっぱり食い足りない。そして、「じゃあ小説読むか!」と決意するほどでもなかったのですよねえ。

 それよりなにより、お気楽な冒険生活に「ソードワールドって、こんな世界観だっけ?」という疑問がぬぐえませんでした。もちろん、私の方が間違っているのでしょうけれども、私の中では、廃墟をさまよい魔晶石をあつめてネクロマンサーをぶった切るイメージが、未だに抜けません。