蜀犬 日に吠ゆ

2009-06-02

[][][][]公冶長第五を読む(その2) 21:32 はてなブックマーク - 公冶長第五を読む(その2) - 蜀犬 日に吠ゆ

子賤を謂う。

 公冶長第五(93~119)

94 子謂子賤。君子哉若人。魯無君子者。斯焉取斯。

(訓)子、子賤を謂う。君子なるかな。若(かくのごと)きの人。魯に君子者なくんば、斯(こ)れ焉(いずく)にか斯れを取らんや。

(新)孔子が子賤について言った。文句なしに君子といえる立派な人だ。しかし魯の国にその仲間となるような君子が居なかったとしたらどうだろう。それは古語に言うように、斯の人がどうして斯の人になり得ただろうか。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 子賤を君子であると断定したのですから、よほどの人物であったのでしょう。ただ、そのあとは、本来ならどういう具合に君子なのかの説明でもいいはずですが、そうではないようです。子賤は孔子の弟子なので、「諸君らもお互いに学び合うのだ」という呼びかけなのかもしれません。


 何の根拠もありませんが、この「魯に君子者なくんば」というのは、「真の君子である俺様の教育あってこそ、子賤も君子になれたのである」ようにも読めませんかね。