蜀犬 日に吠ゆ

2009-07-06

[][]世界を敵に回す海賊~~尾田栄一郎『ワンピース 13th log』集英社 22:06 はてなブックマーク - 世界を敵に回す海賊~~尾田栄一郎『ワンピース 13th log』集英社 - 蜀犬 日に吠ゆ

ONE PIECE 総集編 THE 13TH LOG (集英社マンガ総集編シリーズ)

ONE PIECE 総集編 THE 13TH LOG (集英社マンガ総集編シリーズ)

 エニエス・ロビーに連行されたロビンを追う。700ページ近く費やして、やっていることはそれだけというね。もうなんといいますかね。

CP9可哀想

 ロブ・ルッチは殺しを正当化するためにCP9に入ったクズ野郎であることが判明。しかし、これだけ治安の悪い世界なのだから、苦しくて無駄な「六式」の訓練*1をするよりも政府の目につかないところで弱い者いじめをする「アーロンスタイル」が正解のような気もします。

 カクとカリファも悪魔の実を食べます。多分「動物系」になるのでしょうが、もし自然系が出てルッチが嫉妬したら面白い。

 いずれにしても、いかにかっこつけても麦わら海賊団に壊滅させられてしまうのでCP9可哀想。

12thのトムさんと海軍のサウロ

 巨人族と魚人族でろくでもないのって、本当アーロン一味だけですよね。あとはだいたいいい人。悪のようでも「あえばいい人」。だから人間に世界を支配されちゃうんですよ。数からいえば哺乳類と魚類の繁殖力には大きな差があります。マンボウなど、一回の産卵で2~3億個ですよ。おとうさんマンボウ人が守ってあげれば、三世代もすれば世界中のプランクトンを食べ尽くして地球を死の星にできると思うのですが。

 サウロはパウロ?

 サウロは、もともと厳格なユダヤ教徒であり、キリスト教徒を見つけだして殺すことを自分の使命であると考えていました。そんなある日、サウロはキリスト教に回心します。

ACTS 9

 サウロの回心

1 Then Saul, still breathing threats and murder nagainst the disciples of the Lord, went to the high priest

1 さて、サウロはなおも主の弟子たちを脅迫し、殺そうと意気込んで、大祭司のもとへ行き、


2 and asked letteres from him to the synagogues of Damascus, so that if he found any who were of the Way, whether men or women, he might bring them bound to

Jerusalem.

2 ダマスコの諸会堂あての手紙を求めた。それは、この道に従う者を見つけ出したら、男女を問わず縛り上げ、エルサレムに連行するためであった。


3 As he journeyed he came near Damascus, and suddenly a light shone around him from heaven.

3 ところが、サウロが旅をしてダマスコに近づいたとき、突然、天から光が彼の周りを照らした。


4 Then he fell to the ground, and heard a voice saying to himj, "Saul, Saul, why are you persecuting Me?"

4 サウロは地に倒れ、「サウル、サウル、なぜ、私を迫害するのか」と呼びかける声を聞いた。


5 And he said, "Who are You, Lord?" Then the Lord said, "I am Jesus, whom you are persecuting. It is hard for you to kick against the goads."

5 「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。


6 So he, trembling and astonished, said, "Lord, what do You want me to do?" Thenthe Lord said to him, "Arise and go into the city, and you will be told what you must do."

6 起きてこの町に入れ。そうすれば、あなたのなすべきことが知らされる。」

新共同訳『新約聖書』ギデオン協会

 このあとサウロは失明しますが、「目からうろこ(there fell from his eyes something like scales)」の奇跡によってキリスト教の洗礼をうけることになります。

 巨人のサウロも、始め海軍にあってオハラの学者を捕らえ、殺す任務についていましたが回心して人の命を救う活動に邁進するようになります。あなたはもうサウロじゃない! パウロだ! っていうシーンはないまま死んじゃったけれども。


海軍とバスターコール

 バスターコールの全貌が明らかに。まあ正直フーンですけども。一騎当千の超常者がゴロゴロしているOPの世界(世界の名称ありましたっけか)では、戦艦など恐るるに足りず。めぼしい戦士がいなければ、アーロン海賊団でも撃退できそう。

 海軍元帥”仏の”センゴクと大将”赤犬”サカズキは政府の言いなりで、大将”青キジ”クザンはそれ程でもない。しかし、(当時の)中将サウロや、中将ガープ(居眠りしてモーガンに逃げられた)を見るに、海軍は意図的に個性の強いのを混ぜておく方針なのかも。


歴史の本文

 消された100年間に何があったのかは分かりませんが、オハラの設定の元ネタは「白い服の男」でしょうね。「間違いない」。むしろCP9や海軍本部そのものが、そのために作られた可能性が高い。「世界会議(レヴェリー)」のように各国の治安は各国に任されていて、要所だけ(たとえばローグタウン)を海軍が戒厳令下に置くという情況がそれを物語っています。

 この解釈からいけば、ゴール・D・ロジャーが処刑されたのは空島でみたようにこの秘密に触れたからであり、One Piece は世界政府をひっくり返すお宝ということになりましょう。革命家ドラゴンも当然それを狙うでしょうから、すべての勢力はワンピースの場所、つまり「真の歴史の本文(リオ・ポーネグリフ)」の決定的な部分ということになるでしょうね。ワンピースが「ひとつなぎの大秘宝」であることとも符合します。

白い服の男 (新潮文庫)

白い服の男 (新潮文庫)

 しかし漫画批評系のサイトで私が見ているところでは、あまりワンピースは取り上げられない傾向があるので、こういう予想が噴飯ものの素人意見なのか、それともこのくらいは常識でみんなもっと高レベルの論考を発表しているのかは知らないのですよね。この予想だとラスボスになりそうな黒ひげがどこで絡んでくるのかも分かりませんしね。

 逆にロビンの実力を知り一人前として扱った(どころかミス・オールサンデー)クロコダイルが格好よかった。


道力

 あーあ。ジャンプシステムの悪弊。「だれが一番強いの?」を数値化するのはゲーム脳ですよねえ。尾田先生はその辺意識的で、「懸賞金額」というやり方でやって来たので好感が持てていたのに……。まあこれは「六式」をはかるものという限定なのでいいのですが、「武器を持った衛兵を10として」という基準が、なんかイヤ。その武器って何? イラストではライフルですが、それショートレンジ? ロングレンジ? たんなる銃の物理的強さ? 「衛兵」ってのが伍長や軍曹を含むのかはどうなの? たしぎ曹長みたいな人もいるよ?

 このあとは出て来ない設定であることを祈ります。


バスカビル

 ケルベロスじゃなくてバスカビルというあたりにシビれるあこがれるゥ!! そしてレッツゴー三匹。いうことなし。

*1:12thでも書きましたが、「六式」があっても自然系の能力者には無効。