蜀犬 日に吠ゆ

2009-07-09

[][][][]雍也第六を読む(その1) 22:23 はてなブックマーク - 雍也第六を読む(その1) - 蜀犬 日に吠ゆ

雍や南面せしむべし

 雍也第六(120~147)

120 子曰。雍也可使南面。仲弓問子桑伯子。子曰。可也(。)簡。仲弓曰。居敬而行簡。以臨其民。不亦可乎。居簡而行簡。無乃大簡乎。子曰。雍之言然。

(訓)子曰く、雍や南面せしむべし。仲弓、子桑伯子を問う。子曰く、可なり。簡なればなり。可や簡なり。仲弓曰く、敬に居りて簡を行い、以て其の民に臨むは、亦た可ならずや。簡に居りて簡を行うは、乃ち大(はなは)だ簡なるなからんや。子曰く、雍の言うこと然り。

(新)子曰く、雍なら地方長官がつとまる。その雍=仲弓が子桑伯子のことを尋ねた。子曰く、可はおおまかな人間だ。仲弓曰く、本質が謹直で、表面おおまかにして人民を治めるなら、それはそれでよいと思います。本質がおおまかで、外面もおおまかでは、あんまりおおまかすぎて粗略になりはしませんでしょうか。子曰く、お前のいう通りだ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

(ただし簡のもんがまえの中は月)

 法律はきちっと作って運用はゆるくするという日本的法治は、私はあまり好きではありませんが利点もありますよね。今のように、ファシズム化してゆくご時世では、そういう意識で法をとらえる視点も必要かと思います。子桑伯子はその、たとえば必要悪のような前提が理解できていないのではないかという仲弓の指摘。