蜀犬 日に吠ゆ

2009-07-21

[][][][]雍也第六を読む(その8) 19:55 はてなブックマーク - 雍也第六を読む(その8) - 蜀犬 日に吠ゆ

陋巷に在り

 雍也第六(120~147)

128 子曰。賢哉回也。一箪食。一瓢飲。在陋巷。人不堪其憂。回也不改其楽。賢哉回也。

(訓)子曰く、賢なるかな回や。一箪の食(し)、一瓢の飲、陋巷に在り。人は其の憂えに堪えず。回や其の楽しみを改めず。賢なるかな回や。

(新)子曰く。顔回は頼母しい。一碗の飯を食い、水筒いっぱいの水を飲み、路地の奥の長屋住いだ。他人なら不平だらだらに暮すところだが、回は少しも気にかけずにいたって楽しそうだ。あれは大したものだ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 話が顔回になると、「徳」や「天」が道教の側に大きくぶれるのが、論語の不思議なところです。下論にも隠者たちが出てきて意見を述べることがありますが、孔子がこういう暮らしを絶賛するのは顔回の話題において顕著です。

 以外と、顔回が孔子の正統を継いだら儒教は全く異なっていたかもしれませんね。

陋巷に在り〈1〉儒の巻 (新潮文庫)

陋巷に在り〈1〉儒の巻 (新潮文庫)

陋巷に在り〈13〉魯の巻 (新潮文庫)

陋巷に在り〈13〉魯の巻 (新潮文庫)