蜀犬 日に吠ゆ

2009-07-22

[][][][]雍也第六を読む(その9) 22:15 はてなブックマーク - 雍也第六を読む(その9) - 蜀犬 日に吠ゆ

力不足

 雍也第六(120~147)

129 冉求曰。非不説子之道。力不足也。子曰。力不足者。中道而廃。今女画。

(訓)冉求曰く、子の道を説(よろこ)ばざるには非ず。力足らざるなり。子曰く、力の足らざるものは、中道にして廃す。今、女(なんじ)は画(かぎ)る。

(新)冉求曰く、私は先生の行き方に賛成しないのではありませんが、どうも力が足りないでついて行けそうもありません。子曰く、本当に力が足らぬ人なら途中で落伍する。いまお前は初めから見切りをつける。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 「あきらめたら、そこで負け。」青いブリンクですな。

君子の儒

 雍也第六(120~147)

130 子謂子夏曰。女為君子儒。無為小人儒。

(訓)子、子夏に謂いて曰く、女(なんじ)、君子の儒と為れ。小人の儒と為るなかれ。

(新)孔子が子夏に言った。お前たちは気高い学者になりたまえ。卑屈な学者にはなりたもうな。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 この両句は、そのままですね。分かりやすい。


澹台滅明なる者あり

 雍也第六(120~147)

131 子游為武城宰。子曰。女得人焉耳乎。有澹台滅明者。行不由径。非公事。未嘗至於偃之室也。

(訓)子游、武城の宰となる。子曰く、女(なんじ)、人を得たるか。曰く、澹台滅明なる者あり。行くに径(こみち)に由らず。公事に非ざれば、未だ嘗て偃の室に至らざるなり。

(新)子游が武城の邑の代官となった。子曰く、だれか立派な部下ができたかね。曰く、澹台滅明という人が居ます。本道をはずれて近道をくぐりぬけることをしません。公用以外に私の私宅に尋ねてきたことがありません。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 でましたね。澹台滅明。人名だと知らなければ絶対わからんよね。

 全然関係ないけど、何も悪いことをしていない人が道の隅っこをびくびくしながら歩かなくてはならず、轢死したほうにも不注意だのなんだの過失が見込まれる道路行政は、儒教的に間違いですよね。道のまん中歩かせろとは言いませんが、歩道と車道をきっちり区別しろ。あの何の意味もない白線でなしに。