2009-08-20

■ [筆記][英文学][イスラーム][サトクリフ]故郷を守るために死す~~ローズマリ・サトクリフ『血と砂』下 原書房 
敗北、敗北、敗北!

- 作者: ローズマリサトクリフ,Rosemary Sutcliff,山本史郎
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 単行本
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- 第十七章 アラビアへの遠征
- オスマン帝国に逆らいヒジャズを占拠する砂漠の狂信者ワッハーブ。
- トゥスン長官殿とトマスは聖地奪回の軍を率いて紅海を渡る。
- ムハンマド・アリが根回ししたはずの、砂漠の部族は参戦を拒否。
- 攻撃隊はジェダイダの隘路を越えてメディナを攻めると決定。
- 第一八章 攻撃前夜
- トマスは騎兵の練兵と、トゥスンとの一騎打ちを演習する。
- 第十九章 ジェダイダの敗北
- 後詰めのアブドッラー・イブン・サウドが神速でジェダイダに到達。トルコ軍壊滅。
- トマスの騎兵は歩兵を援護しつつ退却に成功。
- ザイドは生死不明。
- 第二〇章 メディナへ
- トゥスン負傷のため、アーメド司令官の指揮下、メディナを攻撃。
- エジプトからの援軍も到着し、城壁を地下から爆破してメディナを攻略。
- 第二一章 メディナの略奪
- 第二二章 アノウドとの出会い
- トマスは無法地帯となったメディナ市街にでかけ、少女アノウドを強姦から救う。
- アノウドはメディナ大虐殺で家族を失ったので、トマスの宿舎に身を寄せる。
- 第二三章 トマスの結婚
- トゥスンが宣戦に復帰。アーメド司令官は辞任。
- トマスはアノウドと結婚する。
- 第二四章 婚礼の夜
- トマスは婚礼の夜を過ごす。
- トマスはメッカへ出立する。
- 第二五章 メッカにて
- ムハンマド・アリがメッカに到着。大総督ガーリドと同盟を行う。
- トゥスンは父の命をうけてガーリドを拘束し、メッカを去らせる。
- 第二六章 魔女ガリア
- ワッハーブの砦トゥラバを守るのは女長老にして魔女たるガリア。
- トゥスンとトマスは手ひどい敗北を喫し、ターイフへ退却する。
- 第二七章 峠の攻防
- 退却中、敵軍に回り込まれ追撃戦が始まる。
- トマスは敵の砲兵隊を破り、奪った野戦砲で味方の退却を援護する。
- 第二八章 つかのまの安らぎ
- トマスはターイフに駐在し、アノウドをメディナから呼びよせる。
- ジッダ総督となったトゥスンが訪ねてくる。
- 第二九章 メディナ総督
- メッカは巡礼が大々的に復活。
- トマスはメディナ総督に任命される。
- 第三〇章 メディナ入城
- トゥスンはおとり部隊としてナジュド遠征。トマスも従軍してカッシムへ向かう。
- ムハンマド・アリはクンフサを攻略し、作戦終了。
- 第三一章 カッシム侵攻の賭け
- ムハンマド・アリは助命を約束した捕虜のうち十二人をメッカ市門前で串刺しにし、部族民から反感を買う。
- ムハンマド・アリはカイロに帰還。トゥスンは職を解かれてヒジャズに取り残され、カッシム侵攻で挽回しようとする。
- 第三二章 窮地に陥ったトゥスン
- トゥスンはリヤドのイブン・サウドから邀撃され、トマスに援軍を要請。
- 第三三章 トマスの危機
- トゥスンと対峙するワッハーブの兵は夜間に移動を始める。
- 第三四章 最後の戦い
- トマスの援軍はトゥスンと合流する前にアブドッラー・イブン・サウドの主力と接敵する。
- トマスはアブドッラーと会見し、半時間後の開戦を約束する。
- トマスは再び万物は一なることを感じつつ、スコットランド第七八高地連隊の喊声、「クイディフン・リグ――王を救え!」を叫ぶ。
- 同時刻、アノウドは身重の体を階段から投げ出す。
- その後の物語
- トゥスンはデルタ地帯に帰り、伝染病で死ぬ。
アラビア風用語のメモ。
- 大総督―シャリーフ (聖都メッカの支配者)
- 族―ベニ (イエハイネ族はトルコ側。ハルブ族、ソブフ族などははじめワッハーブ側。)
- 族長―シャイフ
- 練兵場―マイダーン
- 集団―キャラバン (巡礼の集団)
- 広場―マイダーン (練兵場との相違は不明。)
- 外衣―バーヌース (アバとの相違は不明。)
- 女長老―シーカ
- 幽霊―ジン
- 悪魔―アフリート
- 魔王―イブリス
- 市場―スーク
- 総督―アミール
- 聖布―キスワ
- 聖殿―カーバ
- 女医―ハキミ
- 聖典―コーラン
- 外衣―ディスダッシャ (アバ、バーヌースとの相違は不明。アノウドが着ていたので女物か。)
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