蜀犬 日に吠ゆ

2009-08-26

[][][][]述而第七を読む(その13) 23:20 はてなブックマーク - 述而第七を読む(その13) - 蜀犬 日に吠ゆ

発憤しては食を忘れ

 述而第七(148~184)

163 葉公問孔子於子路。子路不対。子曰。女奚不曰。其為人也。発憤忘食。楽以忘憂。不知老之将至云爾。

(訓)葉公(しょうこう)、孔子を子路に問う。子路、対(こた)えず。子曰く、女(なんじ)は奚(なん)ぞ曰わざる、其の人となりや、発憤しては食を忘れ、楽んでは以て憂えを忘れ、老いの将に至らんとするを知らずと云うのみ、と。

(新)葉公が子路に孔子の人物を尋ねた。子路は返事につまって答えられなかった。子曰く、今度もし聞かれたらこう言うがいい。あの人の性質は、学問の情熱に燃えた時には食事をも忘れ、学問の楽しみを味わっては、それまでの苦労をいっぺんに忘れてしまう。そして今すぐにも老年が近付いてくるのを気づかずにいる、と。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 「発憤」の語源としておなじみの章句ですが、「人となり」の出典としても見逃せないと思います。


 孔子の自慢話はいつも通りですが、なぜ子路は即答できなかったのか。子路にとっては孔子が立派であることは当たり前すぎて、いったいどこから話していいのか分からなかった、のか。