蜀犬 日に吠ゆ

2009-09-02

[][]心も詞も及ばれね~~橋本治『双調 平家物語』1 中公文庫(その1) 19:24 はてなブックマーク - 心も詞も及ばれね~~橋本治『双調 平家物語』1 中公文庫(その1) - 蜀犬 日に吠ゆ

 並行的に何冊か読むことはよくあるのですが、このターンは重たい本が多い。これもまだ途中。

双調 平家物語〈1〉序の巻 飛鳥の巻 (中公文庫)

双調 平家物語〈1〉序の巻 飛鳥の巻 (中公文庫)

 以前、単行本で挫折したのですが、文庫版が出だしたので再チャレンジ。再チャレンジ政権はお腹痛くなったので縁起悪いことは悪いのですが、迷信は信じない方向で。

 結構安禄山で挫折する人が多いと言われていて、わたしも前回は安禄山で挫折したのですが、今回はもっと手前で止まっています。原作の岩波文庫で言うと、

祇園精舎

 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。沙羅双樹(しゃらそうじゅ)の花の色、盛者必衰(じょうしゃひっすい)のことわりをあらはす。奢れる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏(ひとえ)に風の前の塵に同じ。遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高・漢の王莽・梁の周伊

梶原正昭・山下宏明校注『平家物語』1 岩波文庫

 ここまで読んだ。


[][][][]述而第七を読む(その19) 19:37 はてなブックマーク - 述而第七を読む(その19) - 蜀犬 日に吠ゆ

仁、遠からんや

 述而第七(148~184)

176 子曰。仁遠乎哉。我欲仁。斯仁至矣。

(訓)子曰く、仁、遠からんや。我れ、仁を欲すれば、斯に仁至る。

(新)子曰く、仁の道は遠くにある理想ではない。いま自分が仁を行おうと思えば、仁はすぐそこにあるのだ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 またしても力不足の話になりますが、孔子は、決して無理な理想を人に押しつけようとしているのではありません。物事には段階があり、人間の能力には限界があります。しかし、仁を志すという事においては、人は何らの妨害を受けるわけでもないので、いつでもどこでもできるはず、というのが、「斯に仁至る」、の意味ではないでしょうか。


 四を以て教うで加地先生が表をつくっていました。下記のようなものです。


 形 式内 容
自己に対して知識・学問(文)道徳・修養(行)
他者にたいしてまごころの表現(忠)まごころの実質化(信)

 他者の介在するものは、状況の許す範囲に応じて達成度が変わることでしょう。泥棒に信頼されてもしかたない、とか。しかし、自己に対するものであれば、そうではないと孔子は考えたのでしょう。