蜀犬 日に吠ゆ

2009-09-10

かってに改蔵

[][][][]述而第七を読む(その24) 22:36 はてなブックマーク - 述而第七を読む(その24) - 蜀犬 日に吠ゆ

其の不遜よりは

 述而第七(148~184)

182 子曰。奢則不孫。倹則固。与其不孫也。寧固。

(訓)子曰く、奢なれば不遜、倹なれば固し。其の不遜よりは寧ろ固かれ。

(新)子曰く、奢侈は傲慢に通じ、倹約は頑固に通ずる。傲慢であるよりは、頑固の方がまだましだ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 孔子の教えはこういう、一長一短を選択する実行力に重きを置くところに特徴があります。一見よいとされていることにも悪い面がある。潔癖になって悪い面をさけるなら、結局なにもしないのが一番、人類なんて一度滅んでしまえばよい、という極端に走ってしまうのが若気の至り。中庸の美徳を重んじる孔子教団は、その、人間の存在や行為の不完全であるという現実を受けいれた上でよりよく生きる方策を探るわけです。