蜀犬 日に吠ゆ

2009-10-26

シャノア

[]奪われた刻印(その1) 22:35 はてなブックマーク - 奪われた刻印(その1) - 蜀犬 日に吠ゆ

 仕事が忙しくなるとモウレツにゲームを始めるという奇病に冒されているので、またしても「悪魔城ドラキュラ」。今回はDSの「奪われた刻印」

悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印

悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印

ものがたり

>19世紀、ベルモンド一族消失!

 そんな設定でしたか……もう駄目だ! 世界は吸血鬼たちの者になってしまう! しかし…


>「エクレシア」は魔物を討伐する特務機関である!

 というわけで、主人公シャノアは体内に吸収した「刻印(グリフ)」の力を具現化して戦う能力を持つ。「突剣のグリフ:コンフォデレ」であれば剣で攻撃、「ゾンビ召喚のグリフ:フィデ・ゾンビ」であればゾンビ召喚というわけ。ベルモンドじゃないので鞭じゃない(No Belmont, No whips!)。武器の「叩き」や「切り」属性を活用してすすむゲーム。

  1. エクレシア
    • 主人公シャノアはドラキュラに対抗するグリフ「ドミナス」の力を体内に取り込むための儀式に臨むが、「ドミナス」の担い手に選ばれなかったアルバスが激昂し、「ドミナス」を奪ってエクレシアを出る。
      • ドラキュラが最初からは復活しないのが悪魔城のウリなのでもちろんこうやって内輪もめするわけです。このアルバスか、または師匠のバーロウのどちらかがドラキュラ(もしくは手下)。まあゆくゆくどっちも殺す。
    • 儀式の失敗でシャノアは記憶、感情、それまでのグリフの力や戦闘力を失ってしまう。
      • これもよくあるパターンですね。「闇の呪印」は自分で魔道精錬士の力を棄てたヘクターが主人公でした。「X」のアルカードも、お父さんが復活するたび棺桶で目覚めるとレベル1。
    • 師匠からコンフォデレ(印術の突剣)のグリフをもらう。
      • スキが大きく威力もそれほどでもない、どうしてこんなのしかないのか。
    • 魔道器
      • なぜか「やもりのしっぽ(スライディング)」と「ユニオングリフ(合成印術が使える)」は初めから持っています。二段ジャンプを取るまでが楽しいのですよねぇ。
  2. 廃修道院
    • アルバスから「ドミナス」を取り戻すため、エクレシア拠点の近所にある廃修道院へ行ってみる。
    • グリフ獲得。
      • スケルトンソルジャーから「セカーレ(印術の剣)」を獲得。
      • バックグリフ、背中に装備する特殊なグリフである「キルクルス(磁場を発生)」獲得。なぜ修道院の壁に磁石が埋めこまれているのかは謎。血行をよくするのでしょうか。
    • ボス「アースロヴェルタ」撃破。
      • ヤドカリ? 人の顔のような者が生えてきて蜘蛛の巣のようなのを吐き出す。
    • アルバス逃亡
  3. ウィゴル村
    • とらわれの村長(神父ニコラエ)を救い、ついでに「トルペンス(拘束印術)」のグリフも獲得。
    • 村の泉はハート取り放題。今回はハートでの合成印術をがんがん使いまくるシステムの模様。
    • 廃修道院で捕まえた猫が村にいる。今回の蒐集要素は猫らしい。このシステムは面倒くさいのであまり好きではないのですが、気になることは気になってしまいます。
  4. ルプスの森
    • グリフざくざく(積みゲー思い出した
      • アックスアーマーから「アクシス(印術の斧)」のグリフ獲得。
      • ネクロマンサーから「フィデ・ゾンビ」獲得。ゾンビを成長させないといけないらしいのでまた面倒。
  5. カリドゥス海峡
    • 半漁人とトビウオ(シー・スティンガー)。村人A(雑貨屋さん)を救出。
      • こうやって村を充実させるらしい。
      • 見ずに落ちてもダメージがない、代わりに潜れない。いいないいな、人間っていいな♪。
  6. ミネラ監獄島
    • ボス2 ビッグスケルトン
      • ダメージが大きい。最大HPが200くらいなのに一撃で40点ちかく蹴っ飛ばされる。死亡連続。


[][][]ワイス、ヒックマン『ドラゴンランス』1 角川つばさ文庫(その2) 20:32 はてなブックマーク - ワイス、ヒックマン『ドラゴンランス』1 角川つばさ文庫(その2) - 蜀犬 日に吠ゆ

竜(ドラゴン)の頌歌


耳かたむけよ、賢者の歌に。

其は、天の雨、天の涙がごとく降り注ぎ、

其は、過ぎし年月、

〈竜槍(ドラゴンランス)の古譚〉に積もりたる古きほこりを清めたり。

記憶も言葉も届かぬいにしえの、

この世の初めの夕映えに、

三つの月ぞ森の端より昇り来ぬ。

たちまちものすさまじき竜の群れ、

クリンの大地に攻め寄せり。


されど竜の闇のその中より、

昇る黒き月の漠たる面に、

光求めるわれらの叫びの中より、

埋もれし光ぞ、ソラムニアにて燃え上がる。

其は真理と力を備えし騎士

神々さえも呼びおろし、

毅き〈竜槍〉をきたえし者。

刺し貫くは竜族が魂なれば、翼影すべて退散し、

クリンの岸辺輝けり。


ソラムニアの騎士にして、

光の騎手たる一の槍将ヒューマ、

光に従い、カルキスト連峰の山すそへ、

神々の石のもすそへ、

その神殿の、こもれる静寂(しじま)のもとへおもむきけり。

〈槍(ランス)の匠〉に呼ばわりて、

至上の悪をも砕く、至上の力を授かれり。

とぐろ巻きたる暗黒を、

竜ののど元に押し戻さんとす。


〈大いなる善神〉パラダイン、

ヒューマのかたわらにて光を放ち、

その強き右手の槍に力を与う。

千の月の光を浴びたるヒューマ、

〈暗黒の女王〉を駆逐せり、

配下の哮る大軍を駆逐せり。

出で来し混沌の死の王国へと。

彼の地こそ明けゆく地上のはるか下、

呪いも無を襲いて、無に帰する処。


かくて雷鳴とどろき、〈夢の時代〉は幕を閉じ、

開かれたるは〈力の時代〉。

東に興るは光と真理の王国イスタル。

白と金との尖塔は、

日輪と、その栄光めざしてそびえ、

悪の消滅を宣言す。

善の長き夏を養い育てしイスタルは、

流星がごとく輝けり。

正義の白き天空に。


されど陽光満つるその中で、

イスタルの神官王、暗き影を見る。

夜陰の木立に短剣をかざせるを、

沈黙の月下に流れが黒くにごれるを見る。

神官王は書(ふみ)に問う、巻き物、徴(しるし)、呪文の書に問う、

ヒューマの道は如何に、と。

叶うことなら神々に再臨願いて、

聖なる志に助力乞い、

罪の世を浄化せんものと。


されど、神々背を向けたまえれば、

この世に闇と死の刻(とき)訪(おとな)えり。

火の山はすい星がごとくイスタルをなぎ倒し、

都は炎にくべたるどくろのごとく割れ、

山は肥沃なりし谷より裂け、

海は山の墓所に流れこみ、

砂漠は放棄されたる海底に沈む。

クリンの大路は砕け散り、

死者の隘路と化せり。


かくして〈絶望の時代〉ぞ始まる。

道は乱麻とからまりて、

城址にすまうは風、砂嵐。

われら山、平原に住み処を求む。

古き神々の力失せたまいければ、

われらの呼ばわるは空漠の天、

冷たく分かつ薄明に、新しき神々の耳聞きたまえるや。

天は静穏、黙して不動。

応えはさらに待たねばならぬ。

ワイス、ヒックマン『ドラゴンランス 廃都の黒竜』上 角川つばさ文庫

 いきなり長いよねえ。これ、散文調で「プロローグ」とかいうわけにはいかなかった、のでしょうね。作中でも騎士スタームがときおりこの頌歌を思い出していましたから。


[][][][]子罕第九を読む(その22) 20:48 はてなブックマーク - 子罕第九を読む(その22) - 蜀犬 日に吠ゆ

歳寒くして

 子罕第九(206~235)

232 子曰。歳寒。然後知松柏之後彫也。

(訓)子曰く、歳寒くして、然る後に松柏の後れて彫(しぼ)むを知るなり。

(新)子曰く、歳末の寒さがやってきて、はじめて松や柏など、常緑樹の葉の抵抗力の強いことが分るのだ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

事の無い時には君子も小人もわからないが、事変に遇って初めて君子の節操がわかる。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 ということのたとえとして、君子は「松柏」を尊びます。ちなみに世俗を超越すべき道家が竹を貴ぶのは『世説新語』の「わが君」、禅林は趙州和尚の言葉から「庭先の柏」を好むとされますが、あまり区別はなさそうにも見えます。


知者は惑わず

 子罕第九(206~235)

233 子曰。知者不惑。仁者不憂。勇者不懼。

(訓)子曰く、知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼(おそ)れず。

(新)子曰く、知者はあれこれ迷わぬ。仁者はくよくよ心配しない。勇者はしりごみしない。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 憲問第十四を参照。

子の曰わく、君子の道なる者三つ。我れ能くすること無し。仁者は憂えず、知者は惑わず、勇者は懼れず。子貢が曰わく、夫子自ら道うなり。

金谷治『論語』岩波文庫

 こちらでは順序が違っていますので、子罕第九においてもこの「知者、仁者、勇者」の順序には序列の意味は含まれないでしょう。君子は、知者であり、仁者であり、勇者であるものなのでしょう。

 公冶長第五には未だ知ならず、焉んぞ仁がありますが、こうした序列のほうが、実際は珍しいと見ます。


 「不惑」とは四十代の謂なりや。とも思いますが、だいたい四十にもなって無知蒙昧というのもどうかと思われますので、それほど強く関連づけられているとも思えません。