蜀犬 日に吠ゆ

2009-11-30

[][][]伝奇のセオリー~~田中芳樹『とっぴんぱらりのぷう』光文社(その2) 23:44 はてなブックマーク - 伝奇のセオリー~~田中芳樹『とっぴんぱらりのぷう』光文社(その2) - 蜀犬 日に吠ゆ

 纐纈城奇譚の悪口を書かねばならない宿業を背負っているので、外堀を埋めます。うっかり消さないようにしたいものです。

とっぴんぱらりのぷぅ

とっぴんぱらりのぷぅ

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[][]自由は心の科学~~森博嗣『自由をつくる 自在に生きる』集英社新書 22:10 はてなブックマーク - 自由は心の科学~~森博嗣『自由をつくる 自在に生きる』集英社新書 - 蜀犬 日に吠ゆ

 森先生は「MLA」ばかり読んで小説にはほぼ興味がないのです。すみませんね。あと「変問自在」も読みました。

自由をつくる 自在に生きる (集英社新書)

自由をつくる 自在に生きる (集英社新書)

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[][][][]先進第十一を読む(その3) 21:05 はてなブックマーク - 先進第十一を読む(その3) - 蜀犬 日に吠ゆ

回や、我を助くる者に非ざるなり

 先進第十一(254~278)

256 子曰。回也。非助我者也。於吾言無所不説。

(訓)子曰く、回や、我を助くる者に非ざるなり。吾が言において説ばざるところなし。

(新)子曰く、顔回は私の学問にプラスすることができぬ男だ。私の言うことに、ああいちいち賛成してしまわれては。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-29

[][][][]先進第十一を読む(その2) 21:16 はてなブックマーク - 先進第十一を読む(その2) - 蜀犬 日に吠ゆ

陳蔡に従いし者

 先進第十一(254~278)

255 子曰。従我於陳蔡者。皆不及門也。徳行。顔淵。閔子騫。冉伯牛。仲弓。言語。宰我。子貢。政事。冉有。季路。文学。子游。子夏。

(訓)子曰く、我に陳蔡に従いし者は、皆門に及ばざりき。徳行には顔淵、閔子騫、冉伯牛、仲弓。言語には宰我、子貢。政事には冉有、季路。文学には子游、子夏ありき。

(新)子曰く、陳蔡の間で難にあった時、弟子たちは誰ひとり、城門で追いついた者がなかった。徳行には顔淵。冉伯牛、仲弓。外交の応対には宰我、子貢。政治には冉有、季路。文学には子游、子夏があった。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-28

[][]猴『モンキー ジャーニー・トゥ・ザ・ウェスト~西遊記~』ワーナーミュージック 19:31 はてなブックマーク - 猴『モンキー ジャーニー・トゥ・ザ・ウェスト~西遊記~』ワーナーミュージック - 蜀犬 日に吠ゆ

 ジャンプで超リスペクトされている「水滸伝」のブームがなかなか来ないなあ、と思っていたら、世間的には2007年「西遊記」ブームだったようで、また乗り遅れてしまいました。

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[][]Rject False Icons~~Gorillaz『D-Sides ~コング・スタジオの秘密~』EMI 19:45 はてなブックマーク - Rject False Icons~~Gorillaz『D-Sides ~コング・スタジオの秘密~』EMI - 蜀犬 日に吠ゆ

 ゴリラズのレア・トラック+リミックス集。こういうのを買い始めると駄目になるので、ちょっと距離をおきたいものです。

D-SIDES~コング・スタジオの秘密~

D-SIDES~コング・スタジオの秘密~

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2009-11-27

[][]遠藤寛子『算法少女』ちくま学芸文庫 21:18 はてなブックマーク - 遠藤寛子『算法少女』ちくま学芸文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 

算法少女 (ちくま学芸文庫)

算法少女 (ちくま学芸文庫)

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2009-11-25

[][]河田清史『ラーマーヤナ』上 レグルス文庫 第三文明社(その3) 21:07 はてなブックマーク - 河田清史『ラーマーヤナ』上 レグルス文庫 第三文明社(その3) - 蜀犬 日に吠ゆ

ラーマーヤナ―インド古典物語 (上) (レグルス文庫 (1))

ラーマーヤナ―インド古典物語 (上) (レグルス文庫 (1))

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2009-11-24

[][]巡る因果~~高橋葉介『もののけ草子』12 ぶんか社 19:05 はてなブックマーク - 巡る因果~~高橋葉介『もののけ草子』12 ぶんか社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 そしてこちらはスピンオフ。「怪奇篇」逢魔篇に登場した妖怪「手の目」が主人公となる物語。

もののけ草紙 壱 (ぶんか社コミックス)

もののけ草紙 壱 (ぶんか社コミックス)

もののけ草紙 弐 (ぶんか社コミックス)

もののけ草紙 弐 (ぶんか社コミックス)

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2009-11-23

[][]セルフリメイク~~高橋葉介『夢幻紳士』回帰編 早川書房 16:13 はてなブックマーク - セルフリメイク~~高橋葉介『夢幻紳士』回帰編 早川書房 - 蜀犬 日に吠ゆ

 というのであればこのシリーズはすべてそうではないでしょうか。わたしの基準ですと夢幻紳士って夢幻魔実也「少年探偵Bバージョン」(キャプテン版、ドタバタコメディのやつ)のイメージなので。

夢幻紳士 回帰篇

夢幻紳士 回帰篇

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[][]炎のまんが道~~焔燃『アオイホノオ』12 小学館 19:09 はてなブックマーク - 炎のまんが道~~焔燃『アオイホノオ』12 小学館 - 蜀犬 日に吠ゆ

 島本先生のまんが道を読む。福満先生の「僕小」とお別れする準備ともいえましょう。

アオイホノオ 1 (ヤングサンデーコミックス)

アオイホノオ 1 (ヤングサンデーコミックス)

アオイホノオ 2 (少年サンデーコミックススペシャル)

アオイホノオ 2 (少年サンデーコミックススペシャル)

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[][][][]先進第十一を読む(その1) 21:07 はてなブックマーク - 先進第十一を読む(その1) - 蜀犬 日に吠ゆ

 宇野先生の論語解題によれば、弟子の賢不賢について記した章句が中心とのこと。


 吉川先生の解題も引き写しておきます。

この篇は、他の篇とは必ずしも同じでない性質をもっている。「論語」のおのおのの篇は、はっきりした分類の意識をともなって編集されてはいなけれども、似た内容の条が一個所にかたまってあらわれるという現象も、またあちこちに指摘される。そうした現象の一つとして、この篇では、弟子たちについての記述が多いのである。宋の朱子もそのことに注意して「此の篇は多く弟子の賢否を評す」といい、かつ胡氏の説を引いて、二十五章のうち、閔子騫の言行を記録したものが四章あるのは、閔子騫の門人が記録したからではないかという。

 また弟子たちに対する批評は、往往にして、数人の弟子の性格なり言行を比較するというかたちで、与えられている。これは人間の性格、したがってまた生活の方法は、さまざまに分裂し、その間に価値の序列はおのずからあるけれども、同時にまた、それぞれに容認されるという認識、あるいは心情を、前提とするであろう。またそうした認識を前提としてもつゆえに、批評の目は、直接に批評される対象ばかりでなく、比較の媒介となるものにも向こうのであろう。

吉川幸次郎『論語』下 朝日選書



先進の礼楽におけるや

 先進第十一(254~278)

254 子曰。先進於礼楽。野人也。後進於礼楽。君子也。如用之。則吾従先進。

(訓)子曰く、先進の礼楽におけるや、野人なり。後進の礼楽におけるや、君子なり。如しこれを用うるには、吾れは先進に従わん。

(新)子曰く、昔の人たちが身につけた教養は、田舎者流であった。今の人たちの教養は、すっかり文化人風になっている。どっちの教養が本物かといえば、昔の人たちの方だ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-20

施川まんが道~~施川ユウキ『え!? 絵が下手なのに漫画家に?』秋田書店 22:47 はてなブックマーク - 施川まんが道~~施川ユウキ『え!? 絵が下手なのに漫画家に?』秋田書店 - 蜀犬 日に吠ゆ

 チャンピオンで小出しに見せられてリビドーがエスでスーパーエゴと化してしまい、仕事が終わるなり買いに行ってしまいました。

え!?絵が下手なのに漫画家に? (ヤングチャンピオンコミックス)

え!?絵が下手なのに漫画家に? (ヤングチャンピオンコミックス)

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アックスまんが道~~福満しげゆき『僕の小規模な生活』3 講談社 23:11 はてなブックマーク - アックスまんが道~~福満しげゆき『僕の小規模な生活』3 講談社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 おまけに「東村山あたりの夕日」がついていると言うことは、もうマガジン本誌で見ることはないのでしょうか?

僕の小規模な生活(3) (KCデラックス モーニング)

僕の小規模な生活(3) (KCデラックス モーニング)

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2009-11-19

[][][][]郷党第十を読む(その16) 21:11 はてなブックマーク - 郷党第十を読む(その16) - 蜀犬 日に吠ゆ

色すれば斯に挙る

 郷党第十(236~253)

253 色斯挙矣。翔而後集。曰。山梁雌雉。時哉時哉。子路共之。三嗅而作。

(訓)色すれば斯に挙る。翔(かけ)りて後に集(と)まる、とあり。曰く、山梁の雌雉(しち)、時なるかな、時なるかな、と。子路これを共せしに、三たび嗅いで作(た)ちたりき。

(新)古語に(雉の用心深さを歌い)気配に感じて舞い上ったが、空をひとまわりして後、おり立った、とある。孔子がこれを説明して、山間の懸け橋にとまりたる雌雉に、時期が大切だぞよ、時期を誤るな、と教えようとした詩であるぞ、と言った。この孔子の言は子路が雌雉の肉を供した時に発せられたもので、孔子はこのように言った後、子路の厚意を無にせぬため、三度嗅いだ後に席を立った。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-18

[][][][]郷党第十を読む(その15) 21:28 はてなブックマーク - 郷党第十を読む(その15) - 蜀犬 日に吠ゆ

車に升るに

 郷党第十(236~253)

252 升車必正立執綏。車中不内顧。不疾言。不親指。

(訓)車に升(のぼ)るに必ず正立して綏(すい)を執る。車中にては、内顧せず、疾言せず、親指せず。

(新)馬車に乗る時は、必ずまっすぐに立って、吊り紐につかまって上る。馬車に乗って走る間は、後を振りむかない、早口にしゃべらない、指で方角をさし示すことをしない。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-17

アミル

[][]森薫『乙嫁語り』1 エンターブレイン(その2) 21:03 はてなブックマーク - 森薫『乙嫁語り』1 エンターブレイン(その2) - 蜀犬 日に吠ゆ

 むしゃくしゃするのでアミルの歌ううたを引き写す。

あの山こえて

はるかな土地へ


いく夜を過ごす

天幕へ


月の光の

そそぐとき


枝にきて鳴く

白い鳥


あの娘の

ところへ

もうすぐ行くと


伝えておくれ

白い鳥


私の馬は

金の鳥


おまえに

乗せよう

こがねの鞍を


おまえに

かけるは

銀のはみ


鳥が空を

とぶように


青い草野を

駈けめぐる

森薫『乙嫁語り』1 エンターブレイン

七七―七五―七五 のリズムが転調して七が八にかわるあたり、上手ですが、元ネタがあるのでしょうか?

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)


[][]河田清史『ラーマーヤナ』上 レグルス文庫 第三文明社(その2) 21:07 はてなブックマーク - 河田清史『ラーマーヤナ』上 レグルス文庫 第三文明社(その2) - 蜀犬 日に吠ゆ

ラーマーヤナ―インド古典物語 (上) (レグルス文庫 (1))

ラーマーヤナ―インド古典物語 (上) (レグルス文庫 (1))

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[][][][][]ズィルヴァニアファミリー物語~~田中芳樹『纐纈城奇譚』朝日文庫 (その2) 20:37 はてなブックマーク - ズィルヴァニアファミリー物語~~田中芳樹『纐纈城奇譚』朝日文庫 (その2) - 蜀犬 日に吠ゆ

 またまちがえて消してしまいました。

  1. 田中芳樹先生と相性が悪い?
    • 『黒竜譚異聞』もそうでしたからね。
  2. 人の悪口をいうものには報いがある?
    • なにしろ今回は不満点を書き連ねましたからね。
  3. そもそもブログに直接入力が時代遅れ?
    • エディタに書いて自動投稿……ハードルが高い。
    • はてなのツール「はまぞう」がいつもアクセス集中で使えない。これがやはりナローの限界かも。
纐纈城綺譚 (朝日文庫)

纐纈城綺譚 (朝日文庫)

2009-11-16

[][][][]郷党第十を読む(その1420:54 はてなブックマーク - 郷党第十を読む(その14) - 蜀犬 日に吠ゆ

寝ぬるに尸せず。

 郷党第十(236~253)

252 寝不尸。居不容。見斉衰者。雖狎必変。見冕者与瞽者。雖褻必以貌。凶服者式之。式負版者。有盛饌。必変色而作。迅雷風烈必変。

(訓)寝ぬるに尸せず。居るに容(かたち)つくらず。斉衰(しさい)する者を見れば、狎(な)れたりと雖も必ず変ず。冕(べん)する者と瞽者(こしゃ)とを見れば、褻(な)れたりと雖も必ず貌(かたち)を以てす。凶服する者はこれに式す。負版する者に式す。盛饌(せいせん)あれば、必ず色を変じて作(た)つ。迅雷風烈には必ず変ず。

(新)寝につく時は両足をまっすぐに伸さない。休息している時は、身づくろいをしない。喪服を着た人に会うと、何度目であっても、表情を変え、礼服を着た者と目の不自由な人に会う時は、親しい仲でも身づくろいを改める。葬式の服装をした人には馬車の上から会釈する。喪章をつけた人にも会釈する。心尽しのもてなしにあえば、表情を改め、立ち上って謝意を述べた。大雷雨、強烈風のある時は、居ずまいを正して謹慎の意を表わした。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-15

[][][][]郷党第十を読む(その13) 19:58 はてなブックマーク - 郷党第十を読む(その13) - 蜀犬 日に吠ゆ

朋友死して

 郷党第十(236~253)

250 朋友死。無所帰。曰。於我殯。朋友之饋。雖車馬。非祭肉不拝。

(訓)朋友死して帰する所なければ、曰く、我において殯(ひん)せよ、と。朋友よりの饋(おくりもの)は、車馬と雖も、祭肉に非れば拝せず。

(新)朋友が死んで近親者が居ない時には、私の家に棺をお預かりしましょう、と言った。朋友からの贈物は、車や馬のような高価なものでも、拝して受取ることはしなかった。拝するのは、ただ祭に供えた肉のお裾分けの時だけであった。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-14

[][][][]郷党第十を読む(その12) 22:15 はてなブックマーク - 郷党第十を読む(その12) - 蜀犬 日に吠ゆ

太廟に入りて

 郷党第十(236~253)

249 入太廟。毎事問。

(訓)太廟に入りて、事ごとに問えり。

(新)前出55と重複している。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-13

[][][][]郷党第十を読む(その11) 20:05 はてなブックマーク - 郷党第十を読む(その11) - 蜀犬 日に吠ゆ

君、食を賜えば

 郷党第十(236~253)

248 君賜食。必正席。先嘗之。君賜腥。必熟而薦之。君賜生。必畜之。侍食於君。君祭先飯。疾。君視之。東首。加朝服。拖紳。君命召。不俟駕行矣。

(訓)君、食を賜えば、必ず席を正して先ずこれを嘗む。君、腥(せい)を賜えば、必ず熟してこれを薦む。君、生を賜えば、必ずこれを畜(か)う。君に食に侍するに、君祭れば先ず飯す。疾ありて、君、これを視れば、東首し、朝服を加え紳を拖く。君、命じて召せば、駕を俟(ま)たずして行く。

(新)君主から料理を分配された時は、必ず居ずまいを正した上で、自分が先ず試食する。君主から生肉のままで頂いたときは、必ずそれを煮たきして、先祖に供える。生き物を賜った時は、必ずそれを飼育する。君主に陪食する時、君主が先ず一箸をとって祭(そなえ)としたのを見ると、すぐ食べにかかる。病気にかかり、君主から見舞を受けた時は、東枕に寝ね、夜具の上に礼服をかけ、帯をのせる。君主から呼出しの命を受けた時は、馬車の準備を命ずると同時に歩き出す。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-12

[][]もうなんか、いろいろひどい~~杉浦茂『イエローマン』エンターブレイン 21:31 はてなブックマーク - もうなんか、いろいろひどい~~杉浦茂『イエローマン』エンターブレイン - 蜀犬 日に吠ゆ

 杉浦茂、晩年の作品集ということで、こんな本が出ていたんですね。

 杉浦茂の、あのひどさというのはたまらないわけですが。

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[][]河田清史『ラーマーヤナ』上 レグルス文庫 第三文明社(その1) 22:32 はてなブックマーク - 河田清史『ラーマーヤナ』上 レグルス文庫 第三文明社(その1) - 蜀犬 日に吠ゆ

 上巻読了。イメージとちょっと違っていました。

ラーマーヤナ―インド古典物語 (上) (レグルス文庫 (1))

ラーマーヤナ―インド古典物語 (上) (レグルス文庫 (1))

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[][][][]郷党第十を読む(その10) 20:17 はてなブックマーク - 郷党第十を読む(その10) - 蜀犬 日に吠ゆ

厩火事

 郷党第十(236~253)

247 廐焚。子退朝曰。傷人乎。不問馬。

(訓)廐(うまや)焚(や)けたり。子、朝より退いて曰く、人を傷くるか、と。馬を問わず。

(新)廐が火事でやけた。孔子は勤務から帰ってきて言った。誰も怪我しなかったか、と。馬のことは聞かなかった。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-11

[][]森薫『乙嫁語り』1 エンターブレイン 22:32 はてなブックマーク - 森薫『乙嫁語り』1 エンターブレイン - 蜀犬 日に吠ゆ

 ヴィクトリア朝メイドの話とかきくと「けぇぇぇ~? くっだらねぇ」とか脊髄反射する私ですが、遊牧民から嫁が来る! これは!! とか即本屋に走ってしまうのです。絨毯織ってる暇もねえ。

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

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[][][][][]血を啜り、肉を喰らう~~田中芳樹『纐纈城奇譚』朝日文庫 (その1) 21:34 はてなブックマーク - 血を啜り、肉を喰らう~~田中芳樹『纐纈城奇譚』朝日文庫 (その1) - 蜀犬 日に吠ゆ

 文庫化ということで読みました。面白かった。

 面白かった、のですが、 不満も残りました。そう、わたしは欲張りなのです。饕餮なんです。

纐纈城綺譚 (朝日文庫)

纐纈城綺譚 (朝日文庫)

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[][][][]郷党第十を読む(その9) 20:50 はてなブックマーク - 郷党第十を読む(その9) - 蜀犬 日に吠ゆ


人を他邦に問わしむる

 郷党第十(236~253)

246 問人於他邦。再拝而送之。康子饋薬。拝而受之。曰。丘未達。不敗嘗。

(訓)人を他邦に問わしむるには、再拝してこれを送る。康子、薬を饋(おく)る。拝してこれを受く。曰く、丘、未だ達せず。敢えて嘗めず、と。

(新)使者を他国に出して人を訪問させるときには、再拝して使者を送り出す。康子から薬を贈られた。拝してこれを受取った上、暫くしてから面会して言った。お笑いになるかも知れませんが、実は方位の心配がありまして、まだ頂くことをせずにおります、と。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-10

[][]服部圭郎『道路整備事業の大罪』新書y 洋泉社 20:23 はてなブックマーク - 服部圭郎『道路整備事業の大罪』新書y 洋泉社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 「大罪」などと聞くとわたしなどはすぐにソドムでありゴモラであり天が裂け地は崩れ人はみな塩の柱となって奈落へ落ちていくようなイメージを持ってしまうのですが、それほどでもなかったので安心しました。

道路整備事業の大罪 ~道路は地方を救えない (新書y)

道路整備事業の大罪 ~道路は地方を救えない (新書y)

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[][][][]郷党第十を読む(その8) 20:29 はてなブックマーク - 郷党第十を読む(その8) - 蜀犬 日に吠ゆ


郷人、飲酒するに

 郷党第十(236~253)

245 郷人飲酒。杖者出。斯出矣。郷人儺。朝服而立於阼階。

(訓)郷人、飲酒するに、杖する者出づれば、斯に出づ。郷人、儺(だ)するときは、朝服して阼階(そかい)に立つ。

(新)町内で宴会がある時は、杖をついた老人が帰るのを待って、そのあとで退出する。町内の行事で鬼やらいの行列がまわってきた時は、礼服を着て、入口の階段に立って待ちうける。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-08

[][][][]郷党第十を読む(その7) 20:29 はてなブックマーク - 郷党第十を読む(その7) - 蜀犬 日に吠ゆ

食は精なるを厭わず

 郷党第十(236~253)

243 食不厭精。膾不厭細。食饐而餲。魚餒而肉敗不食。色悪不食。臭悪不食。失飪不食。不時不食。割不正不食。不得其醬不食。肉雖多。不使勝(食気)餼。唯酒無量。不及乱。沽酒市脯不食。不撤薑食。不多食。祭於公。不宿肉。祭肉不出三日。出三日。不食之矣。食不語。寝不言。雖疏食菜羹瓜。祭必斉如也。

(訓)食(し)は精なるを厭わず、膾(かい)は細きを厭わず。食の饐(い)して餲(あい)し、魚の餒(たい)し肉の敗(やぶ)れたるは食わず。色の悪きは食わず、臭の悪きは食わず、飪(じん)を失えば食わず。時ならざるは食わず。割くこと正しからざれば食わず。其の醬を得ざれば食わず。肉は多しと雖も餼(いい)に勝たしめず。唯だ酒は量なし、乱に及ばず。沽酒(こしゅ)市脯(しほ)は食わず。薑(きょう)を撤して食わず。多くは食わず。公に祭れば肉を宿(とど)めず。祭肉は三日を出ださず。三日を出づれば、これを食わず。食うに語らず、寝ねては言わず。疏食菜羹瓜(そしさいこうか)と雖も、祭れば必ず斉如たり。

(新)米はついてしらげたほどよく、膾は細くきざんだほどよい。飯がすえて味がかわり、魚がくずれ、肉の古くなったのは食わぬ。色の変ったものは食わぬ。臭の悪くなったものは食わぬ。煮方をしくじったものは食わぬ。時候はずれのものは食わぬ。切れ目の形の悪いものは食わぬ。適当なソースでなければ食わぬ。肉は多くても、飯より多くはとらぬ。ただ酒だけは分量をきめないが、酔いつぶれてはならぬ。市場の店舗で売っている酒や乾肉は用いない。薑(はじかみ)をはねのけて肉だけを食うことをしない。食い過ぎをしない。君主の祭祀で分配された肉は、その日の中に処分する。家中の祭祀の肉も三日までに処置し、三日を過ぎたものは食わぬ。食事の際には長話をしない。寝についてからは物を言わない。平常と同じ米飯、野菜の汁、果物の類であっても、祭祀に用いる時には、必ずおずおずと敬しんで捧げたあと、粗末にしない。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-07

[][][][]郷党第十を読む(その6) 20:29 はてなブックマーク - 郷党第十を読む(その6) - 蜀犬 日に吠ゆ

君子は紺緅を以て飾りとせず

 郷党第十(236~253)

241 君子不以紺緅飾。紅紫不以為褻服。当暑袗絺綌。必表而出之。緇衣羔裘。素衣麑裘。黄衣狐裘。褻裘長。短右袂。必有寝衣。長一身有半。狐貉之厚以居。去喪無所不偑。非帷裳。必殺之。羔裘玄冠不以弔。吉月。必朝服而朝。

(訓)君子は紺緅(かんしゅう)を以て飾りとせず。紅紫は以て褻服(せつふく)と為さず。暑に当っては袗(ひとえ)の絺綌(ちげき)もてす。必ず表してこれを出す。緇衣(しい)には羔裘(こうきゅう)、素衣(そい)には麑裘(げいきゅう)、黄衣(こうい)には狐裘(こきゅう)。褻裘(せつきゅう)は長く、右袂(うべい)を短くす。必ず寝衣あり。長さ一身有半。狐貉(こかく)の厚き以て居る。喪を去れば偑(お)びざる所なし。帷裳(いしょう)に非ざれば、必ずこれを殺(さい)す。羔裘(こうきゅう)玄冠(げんかん)は以て弔せず。吉月には必ず朝服して朝す。

(新)(身分ある者は衣服にも制約があるのでそれを守った。)紺や緅色(くりいろ)で縁をとらない。紅や紫の色は平常着に用いない。暑中には麻の単衣(ひとえ)だが、必ず下着にあわせて着る。黒い服には子羊の毛皮、白い服には鹿の毛皮、黄色い服には狐の毛皮で上張りをつくる。平常着の毛皮の服はたけが長く、右の袂を短くする。寝るときは必ず寝巻きを着、身長よりも更に半分長い。狐や貉(むじな)の毛の厚い皮の敷物は休息の場合に用いる。喪に服するときでなければ、どんなアクセサリーを着けてもかまわない。祭服でなければ裳(もすそ)にひだをとらない。子羊の皮ごろもと、黒い冠は悔みに行く時には用いない。毎月朔日には必ず礼服を着て、君主にご機嫌伺いに行く。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-06

[][][][]郷党第十を読む(その5) 20:29 はてなブックマーク - 郷党第十を読む(その5) - 蜀犬 日に吠ゆ

圭を執るには鞠躬如

 郷党第十(236~253)

240 執圭。鞠躬如也。如不勝。上如揖。下如授。勃如戦色。足蹜蹜如有循。享礼有容色。私覿。愉愉如也。

(訓)圭を執るには鞠躬如たり。勝(た)えざるが如くす。上ぐるには揖するが如くし、下ぐるには授くるが如くす。勃如として戦(おのの)く色あり。足は蹜蹜として循(したが)うところあるが如し。享礼には容色あり。私覿には、愉愉如たり。

(新)(外国に使いした時、君主から預ってきた玉製の)圭を両手に捧げるには、前かがみになって、重荷を持ちあげているよう。高く挙げる時には顔の高さ、下げる時には腰の高さでとめる。緊張した顔色は、身ぶるいしているかのよう。歩くには摺り足でひきずるよう。公式の宴会にはゆったりした構えになり、個人的な付きあいになると、もっとくだけてにこやかにしていた。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-04

[][][]ワイス、ヒックマン『ドラゴンランス』2 角川つばさ文庫(その2) 21:11 はてなブックマーク - ワイス、ヒックマン『ドラゴンランス』2 角川つばさ文庫(その2) - 蜀犬 日に吠ゆ

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[][][][]郷党第十を読む(その4) 20:29 はてなブックマーク - 郷党第十を読む(その4) - 蜀犬 日に吠ゆ

公門に入るには

 子罕第九(206~235)

239 入公門。鞠躬如也。如不容。立不中門。行不履閾。過位。色勃如也。足躩如也。其言似不足者。摂斉升堂。鞠躬如也。屏気似不息者。出。降一等。逞顔色。怡怡如也。没階。趨進。翼如也。復其位。踧踖如也。

(訓)公門を入るには、鞠躬如たり。。容れられざるが如し。立つこと門に中(あた)らず、行くに閾を履(ふ)まず。位を過ぐるには、色、勃如たり、足、躩如たり。其の言は足らざる者に似たり。斉(もすそ)を摂(かか)げて堂に升(のぼ)るには、鞠躬如たり。気を屏(ひそ)めて、息せざる者に似たり。出でて一等を降れば、顔色を逞(はな)ち、怡怡如(いいじょ)たり。階(きざはし)を没(つく)して趨り進むには、翼如たり。其の位に復(かえ)りては、踧踖如たり。

(新)宮殿の正門を入るときには、前かがみに頭を下げて、天上がつかえたよう。門の中央では立ちどまらず、閾をまたぐ時に足で履まない。君主の座席の前を通るときは、顔付きがひきしまり、きびきびした足取りになる。口を利くには言葉短くすます。裾をつまんで階段から堂に上るときは、前かがみに頭を下げ、口をつぐんで息をのみこんだよう。堂から下りる時は、一階下るごとに、安堵の色が現われて、のびのびした顔付きになる。降りきって、小走りに進む時は、軽快に羽が生えたよう。庭中の自己の座席に戻ってくると、落着いた顔色にかえる。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-03

アリストテレス

[]アリストテレス 20:06 はてなブックマーク - アリストテレス - 蜀犬 日に吠ゆ

 奴隷なんて、駄目に決まってます! 自分で書いておいてなんなんだこれは!

 別なノートに挟まっていたので、こうやって公開するものではないのかも知れません。よくみるとうっすら笑っているようなのも気に入りません。


 古代ギリシアでは事情が違うのでしょうけれども、現代での奴隷制、反対。

2009-11-02

[][][][]郷党第十を読む(その3) 16:49 はてなブックマーク - 郷党第十を読む(その3) - 蜀犬 日に吠ゆ

君、召して擯せしむれば

 子罕第九(206~235)

238 君召使擯。色勃如也。足躩如也。揖所与立。左右手。衣前後。襜如也。趨進。翼如也。賓退。必復命。曰。賓不顧矣。

(訓)君、召して擯(ひん)せしむれば、色、勃如(ぼつじょ)たり。足、躩如(かくじょ)たり。与に立つ所に揖するには、手を左右にし、衣の前後は襜如(せんじょ)たり。趨(はし)り進むには翼如たり。賓、退けば必ず復命して曰く、賓顧みずなりぬ。

(新)君主に命ぜられて賓客の招待をする時は、緊張した面持ちになり、きびきびした足取りで歩む。並んで立つ同僚に会釈するとき、手を左右に向けるたびに、衣服の前後がひらひらと動く。小走りに足を運ぶ時は、羽を拡げたように軽快だ。客が帰ったあと、必ず復命して、後を振りかえれられなくなるまでお見送りしました、と言った。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2009-11-01

[][][]ワイス、ヒックマン『ドラゴンランス』2 角川つばさ文庫(その1) 17:28 はてなブックマーク - ワイス、ヒックマン『ドラゴンランス』2 角川つばさ文庫(その1) - 蜀犬 日に吠ゆ

 丸木橋を先行したタッスルとフリントの二人を除いて、竜人(ドラコニアン、ドラコ族)の虜となってしまったタニス一行。下巻に入るとずんずん面白くなります。

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[][][][]郷党第十を読む(その2) 11:50 はてなブックマーク - 郷党第十を読む(その2) - 蜀犬 日に吠ゆ

侃侃如。誾誾如。踧踖如、与与如。

 子罕第九(206~235)

237 朝与下大夫言。侃侃如也。与上大夫言。誾誾如也。君在。踧踖如也。与与如也。

(訓)朝において下大夫と言うには、侃侃如(かんかんじょ)たり。上大夫と言うには、誾誾如(ぎんぎんじょ)たり。君在(い)ませば、踧踖如(しゅくせきじょ)たり、与与如(よよじょ)たり。

(新)朝廷で下級の大夫と話すにはいと物柔らかに、上級の大夫にたいしては臆するところなく言う。君主の前では謹直だが、ゆとりを失わない。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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