蜀犬 日に吠ゆ

2009-11-25

[][]河田清史『ラーマーヤナ』上 レグルス文庫 第三文明社(その3) 21:07 はてなブックマーク - 河田清史『ラーマーヤナ』上 レグルス文庫 第三文明社(その3) - 蜀犬 日に吠ゆ

ラーマーヤナ―インド古典物語 (上) (レグルス文庫 (1))

ラーマーヤナ―インド古典物語 (上) (レグルス文庫 (1))

  • 三の巻
    • ダンダガーの森
      • 猛獣たちから身を守りながら、ラーマ、シータ、ラクシマナの三人はダンダガーの森で過ごす。
        • 猛獣たちを殺す槍や弓矢は、例の魔法の品々でしょうか。とくに言及はされず。
      • 魔王ラーバナの妹スルパナカーは神に祈るラーマに心を奪われ、ラーマを誘惑しようとして失敗。
        • ラーマ「シータの悪口をちょっとでもいってみろ! 永遠の地獄へなげこんでしまうぞ」まるで唯一神救世主ですな。
      • スルパナカーは作戦を変更してラクシマナを騙そうとしますが相手にされません。
      • さらにスルパナカーはシータに襲いかかりますが、ラクシマナの矢に射られて鼻と耳を切りおとされてしまう。
      • スルパナカーの眷族カーラとドゥシャナの二人は悪魔の家来を多数引き連れスルパナカーに加勢するも、ラクシマナとラーマによって撃退されてしまう。
      • スルパナカーたちはランカにかえり、魔王ラーバナにことの次第を訴える。
        • いよいよラーマとラーバナ、善と悪とが対立するわけですね。しかし、あいつがまだですよ?
    • ランカの魔王ラーバナ
      • ランカはもともと巨人たちの領土で、この地で勢力を増した巨人たちは天界に攻め込みました。
        • ティターン族?
      • ビシヌはチャラクという、どこまでもくるくるとまわっていって首を切りおとす円盤で巨人たちを殺す。
        • チャクラムではないの?
      • にげのびた巨人たちはインドの海に隠れ住んで、大将スマーリ以下、ランカを取り戻そうと機会をうかがう。
      • ランカではビシラーバ王の御代になると、王は七芸を好み、武芸百般はかえりみられなくなりました。
      • 海上にスマーリの娘カイカーシイが現れると、ビシラーバ王はこれを妻にし、ラーバナとクンバーカルナという悪魔の子を生み、また三番目にビビシャナという天人が生まれました。四番目がスルパナカーで、また悪魔。
        • なかなかすごい設定ですね。三番目が天人であるという伏線が、このあとどうやって回収されるのか興味あります。
      • カイカーシイが死ぬとビシラーバも天国へもどったので、ラーバナがランカ国王となり、巨人たちを海からつれもどします。
      • 三兄弟は厳しい修行をつんで大神から祝福を授かり、ラーバナは「十の頭と二十本の腕」を得、クンバーカルナは「六ヶ月眠りつづけ、一日だけ起きることを条件に不死」を、ビビシャナは「どんなすがたになろうとも神につかえることができる」力を得ます。
        • ラーバナははじめ無条件の不死を要求しましたが、大神といえどそれを与えることはありませんでした。また、クンバーカルナも六ヶ月の間に起こされてしまえば不死を失うので、インドで不死はジークフリードよりずっとハードルが高いようです。輪廻できるからでしょうか。
      • ラーバナはクンバーカルナの起きている日に天国へ宣戦し、インドラはじめ神々を捕虜にします。
      • 「神がみがどれいとなって、なにからなにまで働いて、そのかわり悪魔どもが、勝手きままにのんだり、さわいだりするようになってしまいました」
    • ラーバナの立腹
      • ラーバナといえども時には慈悲心の働くときもあり、神がみを使役してだれでも天国へ行ける階段をつくろうとしましたが、たちまち興味をうしなって未完成。
        • またしても面白そうな伏線。
      • スルパナカーが鼻と耳を切られてランカに帰ってくると、ラーバナは妹の讒言を聞いてラーマへの復讐を決める。
      • スルパナカーは兄を焚きつけるため、シータがラーバナの妃マンドダリよりも美しいと讒訴し、腹をたてたラーバナはダンダガーへ飛び、シータの姿を見る。
    • 金いろの鹿
      • ラーバナはしばらくふさぎこんでいましたが、「妹が傷つけられたのだから、その復讐をしてもいいわけだ」とひとりごとをいうと、悪だくみをはじめる。
        • このシーン、いいなあ。魔王とはいえ、自分の行動原理はしっかり確認しておかないといけないんですね。
      • ラーバナはマーリーチャをつれてダンダガーの森に向かう。
      • マーリーチャは金いろの鹿に化けてシータの前に出る。シータはラーマにあの鹿とってとだだをこねる。
        • 名月を、とってくれろという子かな(一茶)。ビシヌの半身であるにしては、うかつすぎる。
      • ラーマは鹿を追って森の中へ。「神の刃」なる矢で鹿を射抜く。死ぬまでの間に、悪魔マーリーチャはラーマの声色で「ラクシマナ、助けてくれ! 鹿が角で」と叫びつづける。
      • ラーマは急いでもどるが、帰る途中にラーマを助けに来たラクシマナとであう。
        • 完璧な流れですね。ご都合主義ともいえますが、だってそうなるしかないでしょ?
      • しかしラクシマナは上級者。シータが庵を離れるとアラームがなる「おまじない」をかけておいた。
      • もちろんしかし、二人が戻ってみると、もぬけのから。
        • だよねー! DA-YO-NE!
      • ラーマとラクシマナは、怪鳥ジャターユゥからシータが魔王ラーバナに捕らえられてランカに連れ去られたことを聞かされる。