蜀犬 日に吠ゆ

2009-12-14

[][]柴田錬三郎『由井正雪』講談社文庫 21:49 はてなブックマーク - 柴田錬三郎『由井正雪』講談社文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 久能山で、由井正雪の夢は潰える。

由井正雪―柴錬痛快文庫 (講談社文庫)

由井正雪―柴錬痛快文庫 (講談社文庫)

 史実もそうであったのでしょうけれども、決起しないので話が盛り上がりませんね。丸橋氏と知恵伊豆のお堀での話も、まあ対した知恵比べではないですし。

 丸橋氏が張孔堂に乗り込むあたりは、中島敦の『弟子』風で面白かった。こういう一本気な侠客っていいですよね。

 ただ、

 張孔堂と号しているのも、武勇は張飛をしのぎ、知略は孔明におとらず、というところからきているのだから、おどろくべき見識である。張飛、孔明というのは、中国の歴史に残る、二千年前の有名な勇将と智将である。

柴田錬三郎『由井正雪』講談社文庫

 とあるのは、少しく疑問。張・孔と並べたら、これは普通「張良と孔明」のことだと思うのですが、なにか別な説があったのでしょうか。