蜀犬 日に吠ゆ

2010-02-15

[][][][]憲問第十四を読む(その2) 13:02 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その2) - 蜀犬 日に吠ゆ

克・伐・怨・欲、行わざるは

 憲問第十四(333~379)

334 克伐怨欲不行焉。可以為仁矣。子曰。可以為難矣。仁則吾不知也。

(訓)克・伐・怨・欲、行わざるは、以て仁と為すべきか。子曰く、以て難しと為すべし。仁は則ち吾れ知らざるなり。

(新)(原憲が尋ねた。)仲間に対し競りあい、自慢しあい、怨みあい、羨みあいを行わなかったならば、それは仁者と言えましょうか。子曰く、滅多にありえないことではあるが、仁者であるかないかとは別の問題だろう。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 これはおそらく、「悪いことをしない」消極性を斥け、積極果敢に行動することをよしとする孔子の思想のゆえ、「仁かどうかとは別問題」と評したのでしょう。狂者進取


 この質問も原憲が言ったことになっています。加地先生の本では前章とひとつなぎになっています。別で、しかも原憲の質問であるとするのは、金谷先生の本に「『史記』の引用では、初めに「子思曰」の三字がある。子思は前の章と同じ原憲のあざ名。」とありますので、そのへんを根拠とするのでしょうか。