蜀犬 日に吠ゆ

2010-02-26

[][]逝きし人の俤と、再会~~三島由紀夫『恋の都』ちくま文庫 23:32 はてなブックマーク - 逝きし人の俤と、再会~~三島由紀夫『恋の都』ちくま文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

恋の都 (ちくま文庫)

恋の都 (ちくま文庫)

 『主婦の友』連載の恋愛小説。

 まあこのラストははっきり言って納得できません。というか「これで終わり?」という感想。

  • 白檀の扇
    • 作者のあいさつ。三島先生、こういうの好きですね。
    • 「自由を愛する作者は、強制をきらう点においても、人後に落ちないからである。」ファシストのくせに!
  • 人物紹介
    • 主人公朝日奈まゆみが登場。ジャズバンド「シルバア・ビーチ」のマネージャー。
    • まゆみのもつ写真は、敗戦と共に切腹した右翼青年。
  • 女の戦友
    • ナイト・クラブ『ジプシイ』のマネージャー、スティーヴウ・オコーナーはまゆみを送ると見せかけて車をホテルに入れるが、マリ子の機転で救出される。
  • 戸じまり肝要
  • ジャズ・コンサート
    • 『ジプシイ』で「シルバア・ビーチ」が演奏する予定なのにピアノマンの松原が来ない。
  • まゆみの救援
    • まゆみは帝国ホテルで不倫の現場を押さえられた松原を脱出させてステージを守る。
  • 愛の地獄と天国
    • 松原は人妻との心中に失敗する。
    • まゆみは丸山五郎との出会いを思い出す。
  • 思い出
    • 五郎とひそかに婚約するが、終戦後、疎開から戻ると宮原塾で五郎の位牌を見る。
  • 仮装舞踏会
    • マリ子に誘われてハロウィーンパーティに参加する。
    • マリ子の友達、映画俳優の千葉光に会う。
  • 戯れの真実
    • 千葉光から誘われる。
  • ロケーション
    • 千葉光から再び誘われる。
  • 真珠の首飾り
    • まゆみはマリ子との友情を尊んで千葉を振る。
  • 看板に偽りあり
    • 「シルバア・ビーチ」は興行主に欺かれ、ぺてんに憤るステージに立たされる。
  • 群衆の怒り
    • 舞台は混乱して破綻。
  • 黄道吉日
    • ドラムの工藤が政治家の娘安子と結婚。
  • 扇の宛名
    • 通信社のドナルド・ハンティントンから、白檀の扇を受けとる。
    • 扇には、五郎からのメッセージ
  • 初恋はよみがえるか?
    • 再会
  • 五郎の変貌
    • 五郎と再会。
  • 愛のゆくえ
    • これで終わり?







[][][][]憲問第十四を読む(その11) 23:32 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その11) - 蜀犬 日に吠ゆ

子路、成人を問う

 憲問第十四(333~379)

345 子路問成人(子)曰。若臧武仲之知。公綽之不欲。卞荘子之勇。冉求之芸。文之以礼楽。亦可以為成人矣。子曰。今之成人者。何必然。見利思義。見危授命。久要不忘平生之言。亦可以為成人矣。

(訓)子路、成人を問うて曰く、臧武仲の知、公綽の不欲、卞荘子の勇、冉求の芸あるが若くして、これを文(かざ)るに礼楽を以てすれば、亦た以て成人となすべきか。子曰く、今の成人なる者は何ぞ必ずしも然らん。利を見ては義を思い、危うきを見ては命を授け、久要に平生の言を忘れざれば、亦た以て成人と為すべし。

(新)子路が人物としての及第点を尋ねて言った。臧武仲のような知性、孟公綽のような無欲、卞荘子のような勇気、それに冉求のような才芸があって、なおその上に礼楽の教養で磨きをかけたなら、人物として及第点が与えられましょうか。子曰く、今の及第点は到底そんな贅沢は言っておれないな。ずっと程度を引下げて、利益を前にしては、それが正義か不義かを考えて立止まり、危険な場合には生命を投出す覚悟があり、どんな時にも平生口にしていた言葉を忘れないでいる人があったら、さっさと及第点をつけられるよ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 前章の「孟公綽」への人物評価を聞いた、子路の質問。