蜀犬 日に吠ゆ

2010-03-31

[][]ユーモアと称する邪悪~~ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』中公文庫(その4) 20:44 はてなブックマーク - ユーモアと称する邪悪~~ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』中公文庫(その4) - 蜀犬 日に吠ゆ

 読了。

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[][]シャルル・アズナブール『グレイテスト・ヒッツ・フォー・ジャパン』EMI 19:08 はてなブックマーク - シャルル・アズナブール『グレイテスト・ヒッツ・フォー・ジャパン』EMI - 蜀犬 日に吠ゆ

 シャルル・アズナブールはフランスの歌手。大御所らしいのですが詳しく知らない。

グレイテスト・ヒッツ・フォー・ジャパン

グレイテスト・ヒッツ・フォー・ジャパン


[][][]蛇の章を読む(その46) 21:32 はてなブックマーク - 蛇の章を読む(その46) - 蜀犬 日に吠ゆ

自分を偉いものだと思い、また他人を軽蔑するならば

第一 蛇の章

一一、 勝 利

二〇〇 また身体が死んで臥すときには、膨れて、青黒くなり、墓場に棄てられて、親族もこれを顧みない。

二〇一 犬や野狐や狼や虫類がこれをくらい、鳥や鷲やその他の生きものがこれを啄(ついば)む。

二〇二 この世において智慧ある修行者は、覚った人(ブッダ)のことばを聞いて、このことを完全に了解する。何となればかれは、あるがままに見るからである。

二〇三 (かの死んだ身も、この生きた身のごとくであった。この生きた身も、かの死んだ身のごとくになるであろう)と、内面的にも外面的にも身体に対する欲を離れるべきである。

二〇四 この世において愛欲を離れ、智慧ある修行者は、不死・平安・不滅なるニルヴァーナの境地に達した。

二〇五 人間のこの身体は、不浄で、悪臭を放ち、(花や香を以て)まもられている。種々の汚物が充満し、ここかしこから流れ出ている。

二〇六 このような身体をもちながら、自分を偉いものだと思い、また他人を軽蔑するならば、かれは(見る視力が無い)という以外の何だろう。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

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[][][][]衛霊公第十五を読む(その7) 18:38 はてなブックマーク - 衛霊公第十五を読む(その7) - 蜀犬 日に吠ゆ

鄭声は淫にして、佞人は殆うし

 衛霊公第十五(380~420)

389 顔淵問為邦。子曰。行夏之時。乗殷之輅。服周之冕。楽則韶舞。放鄭声。遠佞人。鄭声淫。佞人殆。

(訓)顔淵、邦を為(おさ)めんことを問う。子曰く、夏の時を行い、殷の輅(ろ)に乗り、周の冕(かんむり)を服す。楽は則ち韶舞。鄭声を放ち、佞人を遠ざく。鄭声は淫にして、佞人は殆(あや)うし。

(新)顔淵が国を治める政事のやり方を尋ねた。子曰く、夏の時代の暦を用い、殷の時代の様式による馬車に乗り、周の制度による冠をかぶり、音楽は舜の時にできた韶の舞曲がよい。鄭の国に現在行われている俗曲を退け、口達者な人間は相手にしない。鄭の曲は下品だし、口達者は信用しがたいものだ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-30

[][]さとう好明『ロシア史異聞』ユーラシア・ブックレット145 東洋書店 21:20 はてなブックマーク - さとう好明『ロシア史異聞』ユーラシア・ブックレット145 東洋書店 - 蜀犬 日に吠ゆ

 ロシア文字(キリル文字)がうまく出せません。

ロシア史異聞 (ユーラシア・ブックレット)

ロシア史異聞 (ユーラシア・ブックレット)

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[][][][]衛霊公第十五を読む(その6) 16:39 はてなブックマーク - 衛霊公第十五を読む(その6) - 蜀犬 日に吠ゆ

志士仁人は、生を求めて以て仁を害するなく

 衛霊公第十五(380~420)

387 子曰。志士仁人。無求生以害仁。有殺身以成仁。

(訓)子曰く、志士、仁人は、生を求めて以て仁を害するなく、身を殺して以て仁を成すあり。

(新)子曰く、道を求めんとする学徒たる志士、道に到達することのできた仁人は、生命が惜しいからといって道に背くことをしない。むしろ生命を犠牲にしても道を完くすることがある。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-29

ドラえもん(1970)

[][]無軌道~~ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』中公文庫(その3) 21:31 はてなブックマーク - 無軌道~~ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』中公文庫(その3) - 蜀犬 日に吠ゆ

 第十四章まで読みました。

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[][][]「藤子・F・不二雄」『こだわり人物伝』2010年 4-5月 日本放送出版協会 19:18 はてなブックマーク - 「藤子・F・不二雄」『こだわり人物伝』2010年 4-5月 日本放送出版協会 - 蜀犬 日に吠ゆ

 「愛しり」がどんどんファンタジーと化すなか(なんでもトキワ荘からでないまま漫画界は昭和40年代に突入間近だそうです)、たまにはノンフィクションでバランスをとっておかないとまずいわけです。テレビは多分見ませんけれども。

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[][][]蛇の章を読む(その45) 20:45 はてなブックマーク - 蛇の章を読む(その45) - 蜀犬 日に吠ゆ

愚か者は無明に誘われて、身体を清らかなものだと思いなす

第一 蛇の章

一一、 勝 利

一九三 或いは歩み、或いは立ち、或いは坐り、或いは臥し、身を屈め、或いは伸ばす、――これは体の動作である。

一九四 身体は、骨と筋とによってつながれ、深皮と肉とで塗られ、表皮に覆われていて、ありのままに見られることがない。

一九五 身体は腸に充ち、胃に充ち、肝臓の塊・膀胱・心臓・肺臓・腎臓・脾臓あり、

一九六 鼻汁・粘液・汗・脂肪・血・関節液・胆汁・膏(あぶら)がある。

一九七 またその九つの孔からは、つねに不浄物が流れ出る。眼からは目やに、耳からは耳垢、

一九八 鼻からは鼻汁、口からは或るときは胆汁を吐き、或るときは痰を吐く。全身からは汗と垢とを排泄する。

一九九 またその頭(頭蓋骨)は空洞であり、脳髄にみちている。しかるに愚か者は無明に誘われて、身体を清らかなものだと思いなす。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

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[][][][]衛霊公第十五を読む(その5) 20:19 はてなブックマーク - 衛霊公第十五を読む(その5) - 蜀犬 日に吠ゆ

言うこと忠信にして、行い篤敬ならば

 衛霊公第十五(380~420)

384 子張問行。子曰。言忠信。行篤敬。雖蛮貊之邦行矣。言不忠信。行不篤敬。雖州里。行乎哉。立則見其参於前也。在輿則見其倚於衡也。夫然後行。子張書諸紳。

(訓)子張、行わるることを問う。子曰く、言うこと忠信にして、行い篤敬ならば、蛮貊の邦と雖も行われん。言うこと忠信ならず、行い篤敬ならずんば、州里と雖も行われんや。立てば其の前に参(まじ)わるを見、輿(よ)にありては其の衡に倚(よ)るを見て、夫れ然る後に行われん。子張これを紳に書す。

(新)子張が普遍妥当なる道を尋ねた。子曰く、言忠信、行篤敬の六字、言葉に誠意があり、行為に誠実のあることだ。それなら世界中、たとえ夷狄の国へ行っても妥当する。これに反して言葉に誠意がなく、行為が誠実でなかったなら生まれ故郷の町内でも相手にされまい。立てばこの六字が目の前にちらつき、車に乗ればこの六字が車の前の横木に貼りつけられていると思うほど頭の中に叩きこまれるようになって、始めてこの道が生きてくるのだ。子張はこの六字を帯の端に書きつけて、日常それを眺めることにした。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-28

[][][][]衛霊公第十五を読む(その4) 20:19 はてなブックマーク - 衛霊公第十五を読む(その4) - 蜀犬 日に吠ゆ

言う

 衛霊公第十五(380~420)

383 子曰。無為而治者。其舜也与。其何為哉。恭己正南面而已矣。

(訓)子曰く、為すなくして治むる者は、其れ舜なるか。夫れ何をか為すや。己を恭しくして、南面を正すのみ。

(新)子曰く、作為なしで自然のままに政治を行ったのは、恐らく帝舜であろう。最小限にしたことはと言えば、自己の姿勢をあらためた上、天子の南面する座にきちんと坐っただけだ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-27

[]奪われた刻印(その6) 22:18 はてなブックマーク - 奪われた刻印(その6) - 蜀犬 日に吠ゆ

 バッドエンド。村人をすべて助けてからアルバスと会わなければならないらしい。

 閉じこめられた二人の映像が出る。どこー?

悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印

悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印

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[][][][]衛霊公第十五を読む(その3) 20:19 はてなブックマーク - 衛霊公第十五を読む(その3) - 蜀犬 日に吠ゆ

徳を知る者は鮮い

 衛霊公第十五(380~420)

382 子曰。由知徳者鮮矣。

(訓)子曰く、由や、徳を知る者は鮮いかな。

(新)子曰く、由よ、修養の大切なことを悟る者は少いな。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-26

[][]ミステリ仕立て~~清松みゆき『混沌魔術師の挑戦』富士見ドラゴンブック(その2) 23:32 はてなブックマーク - ミステリ仕立て~~清松みゆき『混沌魔術師の挑戦』富士見ドラゴンブック(その2) - 蜀犬 日に吠ゆ

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[][]無意味~~ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』中公文庫(その2) 19:48 はてなブックマーク - 無意味~~ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』中公文庫(その2) - 蜀犬 日に吠ゆ

 第十一章まで読みました。

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[][][]蛇の章を読む(その44) 19:37 はてなブックマーク - 蛇の章を読む(その44) - 蜀犬 日に吠ゆ

覚った人を、また真理のすぐれた所以

第一 蛇の章

一〇、アーラヴァカという神霊

一九〇 (神霊いわく、――)「いまやわたくしは、どうして道の人、バラモンどもに広く問う要がありましょうか。わたくしは今日(来世のためになること)を覚り得たのですから。

一九一 ああ、目ざめた方がアーラヴィーに住むためにおいでになったのは、実はわたくしのためをはかってのことだったのです。わたくしは今日、何に施与すれば大いなる果報が得られるかということを知りました。

一九二 わたくしは、村から村へ、町から町へめぐり歩こう、――覚った人を、また真理のすぐれた所以を、礼拝しつつ。」

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

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[][][][]衛霊公第十五を読む(その2) 19:25 はてなブックマーク - 衛霊公第十五を読む(その2) - 蜀犬 日に吠ゆ

予を以て多く学んでこれを識る者と為すか

 衛霊公第十五(380~420)

381 子曰。賜也。女以予為多学而識之者与。対曰。然。非与。曰。非也。予一以貫之。

(訓)子曰く、賜や、女(なんじ)は予を以て多く学んでこれを識る者と為すか。対えて曰く、然り。非ざるか。曰く、非ず。予は一以てこれを貫く。

(新)子曰く、賜よ、お前は私を、多くのことを学んで博い知識を得たと思っているのかね。子貢が答えて曰く、その通りです。それは間違いですか。曰く、間違いだ。私はいつうも学問の本質に焦点を絞っているのだ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-25

[][]無内容~~ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』中公文庫 20:08 はてなブックマーク - 無内容~~ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』中公文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 新聞で、新装版が出たことを知る。昔読んだけど、内容を全く覚えていないので、再読。

ボートの三人男 (中公文庫)

ボートの三人男 (中公文庫)

 第七章まで読んだ。覚えていないわけです。内容がないよう。

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[][][]蛇の章を読む(その43) 21:09 はてなブックマーク - 蛇の章を読む(その43) - 蜀犬 日に吠ゆ

忍耐づよく努力する者は財を得る

第一 蛇の章

一〇、アーラヴァカという神霊

一八七 適宜に事をなし、忍耐づよく努力する者は財を得る。

  誠実をつくして

  名声を得、

  何ものかを与えて交友を結ぶ。

一八八 信仰あり在家の生活を営む人に、誠実、真理、堅固、施与というこれらの四種の徳があれば、かれは来世に至って憂えることがない。

一八九 もしもこの世に誠実、自制、施与、耐え忍びよりもさらに勝れたものがあるならば、さあ、それら他のものをも広く(道の人)、バラモンどもに問え。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

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[][][][]衛霊公第十五を読む(その1) 17:26 はてなブックマーク - 衛霊公第十五を読む(その1) - 蜀犬 日に吠ゆ

君子固より窮す

 衛霊公第十五(380~420)

380 衛霊公問陳於孔子。孔子対曰。俎豆之事。則嘗聞之矣。軍旅之事。未之学也。明日遂行。在陳絶糧。従者病。莫能興。子路慍見曰。君子亦有窮乎。子曰。君子固窮。小人窮斯濫矣。

(訓)衛の霊公、陳を孔子に問う。孔子対えて曰く、俎豆の事は則ち嘗てこれを聞けり。軍旅のことは未だ学ばざるなり、と。明日遂に行(さ)る。陳にありて糧を絶つ。従者病み、能く興(た)つことなし。子路慍(いか)り見(まみ)えて曰く、君子も亦た窮するあるか。子曰く、君子固より窮す。小人は窮すれば斯に濫す。

(新)衛の霊公が戦術のことを孔子に尋ねた。孔子対えて曰く、文化に関したことは少しは勉強してみました。しかし戦争のことは学ぼうともしませんでした、と。その明日、前から考えていたように決心して立ち退いた。陳にきたとき食糧がつきてしまい、門人の従う者は病んで立上がれない者もあった。子路が腹を立て孔子に面と向って言った。徳のある君子もこんなに落ちぶれるものでしょうか。子曰く、君子だって落ちぶれるさ。ただ小人のように取りみだすことがないだけだ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-24

[][][][]憲問第十四を読む(その31) 19:40 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その31) - 蜀犬 日に吠ゆ

己を脩むるに敬を以てす

 憲問第十四(333~379)

377 子路問君子。子曰。脩己以敬。曰。如斯而已乎。曰。脩己以安人。曰。如斯而已乎。曰。脩己以安百姓焉。脩己以安百姓。堯舜其猶病諸。

(訓)子路、君子を問う。子曰く、己を脩むるに敬を以てす。曰く、斯の如きのみか。曰く、己を脩めて以て人を安んず。曰く斯の如きのみか。曰く、己を脩めて以て百姓を安んぜん。己を脩めて以て百姓を安んずるは、堯舜も其れ猶おこれを病めり。

(新)子路が修養の目標たる君子の如何なるものかを尋ねた。子曰く、己れを正しく保って謹慎を失わぬ人だ。曰く、ただそれだけのことですか。曰く、己れを正しく保てば、自然に周囲の人たちの心を平和にすることができる。曰く、ただそれだけのことですか。曰く、己れを正しくすれば、最後には天下の百姓の心まで平和にすることさえ可能では無かろうか。天下の百姓の心を平和にすることは、堯舜のような聖天子にとってさえ、容易ならざる難事業であったのですぞ

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-23

[][]お金って、あるところにはある~~清松みゆき『混沌魔術師の挑戦』富士見ドラゴンブック 23:32 はてなブックマーク - お金って、あるところにはある~~清松みゆき『混沌魔術師の挑戦』富士見ドラゴンブック - 蜀犬 日に吠ゆ

 第二巻。だんだんキャラクターが固まってきたので面白くなってきました。

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[][][]蛇の章を読む(その42) 20:45 はてなブックマーク - 蛇の章を読む(その42) - 蜀犬 日に吠ゆ

諸々の尊敬さるべき人が安らぎを得る理法を信じ

第一 蛇の章

一〇、アーラヴァカという神霊

一八三 「ひとはいかにして激流を渡るのであるか? いかにして海を渡るのであるか? いかにして苦しみを超えるのであるか? いかにして全く清らかにとなるのであるか?」

一八四 「ひとは信仰によって激流を渡り、精励によって海を渡る。勤勉によって苦しみを超え、智慧によって全く清らかとなる。」

一八五 「ひとはいかにして智慧を得るのであるか? いかにして財を獲るのであるか? いかにして名声を得るのであるか? いかにして交友を結ぶのであるか? どうすれば、この世からかの世に赴いたときに憂いがないのであろうか?」

一八六 (師いわく、――)「諸々の尊敬さるべき人が安らぎを得る理法を信じ、精励し、聡明であって、教えを聞こうと熱望するならば、ついに智慧を得る。」

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

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[][][][]憲問第十四を読む(その30) 19:35 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その30) - 蜀犬 日に吠ゆ

高宗は諒陰に、三年言わず

 憲問第十四(333~379)

375 子張曰。書云。高宗諒陰三年不言。何謂也。子曰。何必高宗。古之人皆然。君薨。百官総己。以聴於冢宰三年。

(訓)子張曰く、書に云う、高宗は諒陰(りょうあん)に、三年言(ものい)わず、とあり。何の謂いぞや。子曰く、何ぞ必ずしも高宗のみならん。古の人は皆な然り。君薨ずれば、百官は己れを総べて、以て冢宰(ちょうさい)に聴くこと三年なり。

(新)子張が尋ねた。書経に、殷の天子、高宗武丁は父の喪に服すること三年の間、長い話をしなかった、とありますが、どういう意味でしょうか。子曰く、何も高宗に限ったことではない。昔の人は皆なそうしたものだ。君主が亡くなると、百官は天子から離れて自己の責任で仕事をし、是非必要の場合は最高位の大臣、冢宰の指揮に従うこと三年であった。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-22

[][][]蛇の章を読む(その41) 20:28 はてなブックマーク - 蛇の章を読む(その41) - 蜀犬 日に吠ゆ

この世では信仰が人間の最上の富である

第一 蛇の章

一〇、アーラヴァカという神霊

一八一 「この世で人間の最上の富は何であるか? いかなる善行が安楽をもたらすのか? 実に味の中での美味は何であるか? どのように生きるのが最上の生活であるというのか?」

一八二 「この世では信仰が人間の最上の富である。徳行に篤いことは安楽をもたらす。実に真実が味の中での美味である。智慧によって生きるのが最高の生活であるという。」

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

 いよいよ問答開始。

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[][][][]憲問第十四を読む(その29) 19:19 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その29) - 蜀犬 日に吠ゆ

為すべからざるを知りて、これを為さんとする

 憲問第十四(333~379)

373 子路宿於石門。晨門曰。奚自。子路曰。自孔氏。曰。是知其不可而為之者与。

(訓)子路、石門に宿す。晨門曰く、奚(いず)れよりする。子路曰く、孔氏よりす。曰く、是れ其の(為す)べからざるを知りて、これを為さんとする者か。

(新)子路が魯の郭門、石門の外に泊った。翌朝、門を入るときに朝係りの門番が尋ねた。何処の者だ。子路曰く、孔氏の者だ。曰く、ははん、到底実現できない理想をかかげて無理と知りながら、努力してやめられない彼の人のことか。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-21

[][][]蛇の章を読む(その40) 23:51 はてなブックマーク - 蛇の章を読む(その40) - 蜀犬 日に吠ゆ

アーラヴァカという神霊

第一 蛇の章

一〇、アーラヴァカという神霊

 (神霊がいった)、「道の人よ、わたしは汝に質問しよう。もしも汝がわたしに解答できないならば、汝の心を乱し、汝の心臓を裂き、汝の両足をとらえてガンジス河の向こうの岸に投げつけよう。」(師は答えた)、「友よ。神々・悪魔・梵天を含む世界において、道の人・バラモン・神々・人間を含む生けるものどものうちで、わが心を乱し、わが心臓を裂き、わが両足をとらえてガンジス河の向こうの岸に投げつけ得るような人を、実にわたしは見出さない。友よ。汝が聞きたいと欲することを、何でも聞け」と。そこでアーヴァラカ神霊は、師に次の詩をもって呼びかけた。――

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

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[][][][]憲問第十四を読む(その28) 20:52 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その28) - 蜀犬 日に吠ゆ

道の将に行われんとするや、命なり

 憲問第十四(333~379)

370 公伯寮愬子路於季孫。子服景伯以告曰。夫子固有惑志於公伯寮。吾力猶能肆諸市朝。子曰。道之将行也与。命也。道之将廃也与。命也。公伯寮其如命何。

(訓)公伯寮、子路を季孫に愬(うった)う。子服景伯、以て告げて曰く、夫子固より公伯寮に惑志あり。吾が力、猶お能くこれを市朝に肆(さら)さん。子曰く、道の将に行われんとするや、命なり。道の将に廃せんとするや、命なり。公伯寮、それ命を如何せん。

(新)公伯寮が子路のことを魯の大臣、季孫に悪しざまに讒言した。子服景伯が孔子にそれを報告して曰く、大臣は前から気に入りの公伯寮に欺されがちなのです。しかし私はあの男をいつか衆人環視の中で叩きのめしてやる力があります。子曰く、私が昔からの道を復興しようとして成功するなら、それは天命だ。私が昔からの道を復興しようとして失敗するなら、それも天命だ。別に公伯寮が天命を動かしているわけではないだろう。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-20

[][][][]憲問第十四を読む(その27) 19:46 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その27) - 蜀犬 日に吠ゆ

我れを知る者は、其れ天

 憲問第十四(333~379)

369 子曰。莫我知也夫。子貢曰。何為其莫知子也。子曰。不怨天。不尤人。下学而上達。知我者其天乎。

(訓)子曰く、我を知るもの莫きかな。子貢曰く、何すれぞ其れ子を知る莫からんや。子曰く、天を怨みず、人を尤(とが)めず。下学して上達す。我れを知る者は、其れ天なるか。

(新)子曰く、私を知る者は世にないな。子貢曰く、どうして先生は世に知られないと言えましょう。子曰く、運が向かぬといって天に愚痴をいわず、社会が悪いといって人に責任を転嫁しない。地味な学問を積み重ねて、精神の向上に努めてきた。こういう点を知ってくれるのは、やはり天の外にはないな。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-19

[][][][]憲問第十四を読む(その26) 18:56 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その26) - 蜀犬 日に吠ゆ

直きを以て怨みに報い、徳を以て徳に報いん

 憲問第十四(333~379)

368 或曰。以徳報怨。何如。子曰。何以報徳。以直報怨。以徳報徳。

(訓)或るひと曰く、徳を以て怨みに報いたらば何如。子曰く、何を以て徳に報いん。直きを以て怨みに報い、徳を以て徳に報いん。

(新)或るひと曰く、好意を以て怨みに応えたら何如でしょうか。子曰く、それでは何をもって好意に応えようか。平心をもって怨みに対応し、好意をもって好意に対応したい。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-18

[][][]蛇の章を読む(その39) 20:03 はてなブックマーク - 蛇の章を読む(その39) - 蜀犬 日に吠ゆ

アーラヴァカという神霊

第一 蛇の章

一〇、アーラヴァカという神霊

 わたくしが聞いたところによると、――あるとき尊き師(ブッダ)はアーラヴィー国のアーラヴァカという神霊(夜叉)の住居に住みたもうた。そのときアーラヴァカ神霊は師のいるところに近づいて、師にいった、「道の人よ、出てこい」と。「よろしい、友よ」といって師は出てきた。(また神霊はいった)、「道の人よ、入れ」と。「よろしい、友よ」といって、師は入った。ふたたびアーラヴァカ神霊はいった、「道の人よ、出てこい」と。「よろしい、友よ」といって師は出て行った。(また神霊はいった)、「道の人よ、入れ」と。「よろしい、友よ」といって師は入った。三たびまたアーラヴァカ神霊は師にいった、「道の人よ、出てこい」と。「よろしい、友よ」といって師は出てきた。(また神霊はいった)、「道の人よ、入れ」と。「よろしい、友よ」といって師は入った。四たびまたアーラヴァカ神霊は師にいった、「道の人よ、出てこい」と。(師は答えた)、「では、私はもう出て行きません、汝のなすべきことをなさい」と。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

 あそんでいるとしか思えません。

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[][][][]憲問第十四を読む(その25) 19:05 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その25) - 蜀犬 日に吠ゆ

抑も亦た先ず覚る者は是れ賢

 憲問第十四(333~379)

365 子曰。不逆詐。不億不信。抑亦先覚者是賢乎。

(訓)子曰く、詐りを逆(むか)えず。信(まこと)ならざるを億(はか)らず。抑も亦た先ず覚る者は是れ賢なるか。

(新)子曰く、欺されはしないかと疑ってかかったり、嘘ではないかと予防したりする気がなくて、それでいてちゃんと偽りを見抜くことの出来るのが本当に頭のいい人だ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-17

[][][][]憲問第十四を読む(その24) 19:49 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その24) - 蜀犬 日に吠ゆ

己の能くするなきを患う

 憲問第十四(333~379)

364 子曰。不患人之不己知。患己無能也。

(訓)子曰く、人の己を知らざるを患えず。己の能くするなきを患う。

(新)子曰く、人が自分を知らぬのを苦にすることはない。自分にそれだけの力がないのが問題だ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-16

ぼくは生きてます

[][][][]這い寄る混沌~~田中芳樹『月蝕島の魔物』理論社 19:45 はてなブックマーク - 這い寄る混沌~~田中芳樹『月蝕島の魔物』理論社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 ビクトリア朝怪奇冒険譚!

月蝕島の魔物 (ミステリーYA!)

月蝕島の魔物 (ミステリーYA!)

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[][][][]憲問第十四を読む(その23) 21:41 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その23) - 蜀犬 日に吠ゆ

子貢、人を方ぶ

 憲問第十四(333~379)

363 子貢方人。子曰。賜也賢乎哉夫。我則不暇。

(訓)子貢、人を方(たくら)ぶ。子曰く、賜や賢なるかな。我は則ち暇(いとま)あらず。

(新)子貢は人物評論がすきだ。子曰く、賜は何時の間にか賢者になってしまったな。私はやろうと思っても、だいいち暇がない。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-15

[][][]抗金名将~~田中芳樹『紅塵』祥伝社文庫 21:44 はてなブックマーク - 抗金名将~~田中芳樹『紅塵』祥伝社文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 田中芳樹先生は岳飛が好きすぎですよね。まあ秦檜もひどいけど。

紅塵 (ノン・ポシェット)

紅塵 (ノン・ポシェット)

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2010-03-14

あまづあまぐり

[][]新井理恵『ペケ』1 小学館文庫 20:08 はてなブックマーク - 新井理恵『ペケ』1 小学館文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 小学館は、なぜ書影を提供しないのでしょうか。

×ーペケー 1 (小学館文庫 あE 4)

×ーペケー 1 (小学館文庫 あE 4)

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[][][][]憲問第十四を読む(その22) 19:16 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その22) - 蜀犬 日に吠ゆ

君子の道なるもの三あり

 憲問第十四(333~379)

362 子曰。君子道者三。我無能焉。仁者不憂。知者不惑。勇者不懼。子貢曰。夫子自道也。

(訓)子曰く、君子の道なるもの三あり。我れ能くするなし。仁者は憂えず、知者は惑わず。勇者は懼れず。子貢曰く、夫子自ら道うなり。

(新)子曰く、人間の理想に三箇条あるが、自分はまだどれにも到達できない。仁者となって不安を知らなくなり、知者となって惑いを知らなくなり、勇者となって懼れを知らなくなることだ。子貢曰く、先生ご自身、ちゃんと出来ていらっしゃる。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-13

[][]ペケ 文庫版 はてなブックマーク - ペケ 文庫版 - 蜀犬 日に吠ゆ

×ーペケー 1 (小学館文庫 あE 4)

×ーペケー 1 (小学館文庫 あE 4)

 後で買う。

[][][]蛇の章を読む(その38) 16:48 はてなブックマーク - 蛇の章を読む(その38) - 蜀犬 日に吠ゆ

あなたはわれらの無上の師であります

第一 蛇の章

九、雪山に住む者

一七三 「この世において誰が激流を渡るのでしょうか? この世において誰が大海を渡るのでしょうか? 支えなくよるべのない深い海に入って、誰が沈まないのでしょうか?」

一七四 「常に戒めを身にたもち、智慧あり、よく心を統一し、内省し、よく気をつけている人こそが、渡りがたい激流を渡り得る。

一七五 愛欲の思いを離れ、一切の結び目(束縛)を超え、快楽による生存を滅しつくした人――、かれは深海のうちに沈むことがない。」

一七六 (雪山に住む者という神霊がいった)、「深い智慧があり、微妙な意義を見、何ものをも有せず、欲の生存に執著せず、あらゆる事柄について解脱し、天の路を歩みつつあるかの大仙人を見よ。

一七七 世に名高く、微妙な意義を見、智慧をさずけ、欲望の起る根源に執著せず、一切を知り、よく聡明であり、気高い路を歩みつつあるかの大仙人を見よ。

一七八 今日われらは美しい(太陽)を見、美しく晴れた朝に逢い、気もちよく起き上がった。激流をのり超え、煩悩の汚れのなくなった(覚った人)にわれらは見えたからである。

一七九 これらの千の神霊どもは、神通力あり、誉れたかきものどもであるが、かれらはすべてあなたに帰依します。あなたはわれらの無上の師であります。

一八〇 われらは、村から村へ、山から山へ、めぐり歩もう、――覚った人をも、真理のすぐれた所以をも礼拝しつつ。」

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

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[][][][]憲問第十四を読む(その21) 16:04 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その21) - 蜀犬 日に吠ゆ

その言の其の行いに過ぐるを恥ず

 憲問第十四(333~379)

361 子曰。君子恥其言之過其行。

(訓)子曰く、君子はその言の其の行いに過ぐるを恥ず。

(新)子曰く、諸君は、言葉が実行よりも立派なことは恥辱である、と銘記してほしい。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-12

[]奪われた刻印(その5) 21:51 はてなブックマーク - 奪われた刻印(その5) - 蜀犬 日に吠ゆ

 仕事に切羽詰まるとゲームをするという奇病のため、5ヵ月ぶりにスイッチを入れました。

悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印

悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印

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[][][][]憲問第十四を読む(その20) 19:46 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その20) - 蜀犬 日に吠ゆ

夫子は其の過ちを寡くせんと欲して

 憲問第十四(333~379)

358 蘧伯玉使人於孔子。孔子与之坐而問焉。曰。夫子何為。対曰。夫子欲寡其過而未能也。使者出。子曰。使乎使乎。

(訓)蘧伯玉(きょはくぎょく)、人を孔子に使いせしむ。孔子、これに坐を与えて問うて曰く、夫子は何をか為す。対えて曰く、夫子は其の過ちを寡(すくな)くせんと欲して未だ能わざるなり。使者出づ。子曰く、使いなるかな、使いなるかな。

(新)衛の蘧伯玉が使者を孔子の許へ送った。孔子が使者を座席につかせてから尋ねた。ご主人はこの頃、何をなさっておられますか。対えて曰く、主人はなるべく過失を少くするする工夫を考えていますが、なかなか良い方法が見つかりませんので、出来ましたらば教えて頂きたいと申しておりました。使者が退出した後で、子曰く、主人が主人なら、使いも使い。大したものだな。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-10

[][][][]憲問第十四を読む(その19) 15:24 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その19) - 蜀犬 日に吠ゆ

欺くなかれ。而してこれを犯せ。

 憲問第十四(333~379)

355 子路問事君。子曰。勿欺也。而犯之。

(訓)子路、君に事えんことを問う。子曰く、欺くなかれ。而してこれを犯せ。

(新)子路が君主に仕える道を尋ねた。子曰く、匿さずに言うことだ。機嫌をとろうと思うな。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-09

[][][][]憲問第十四を読む(その18) 17:22 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その18) - 蜀犬 日に吠ゆ

陳成子、簡公を弑す

 憲問第十四(333~379)

354 陳成子弑簡公。孔子沐浴而朝。告於哀公曰。陳恒弑其君。請討之。公曰。告夫三子。孔子曰。以吾従大夫之後。不敢不告也。君曰。告夫三子者。之三子告。不可。孔子曰。以吾従大夫之後。不敢不告也。

(訓)陳成子、簡公を弑す。孔子、沐浴して朝し、哀公に告げて曰く、陳恒(ちんこう)、その君を弑す。請うこれを討たん。公曰く、夫の三子に告げよ。孔子曰く、吾れは大夫の後に従うを以て、敢て告げずんばあらざるなり。君は曰う、夫の三子者に告げよ、と。三子に之(ゆ)きて告ぐ。可(き)かれず。孔子曰く、吾れは大夫の後に従うを以て、敢て告げずんばあらざるなり、と。

(新)斉の陳成子が、その君簡公を弑した。孔子が沐浴して身を清め、参内して魯の哀公に告げて曰く、斉の陳(成子)恒がその君を弑した。願わくは魯の兵を率いてこれを討伐されたい。公曰く、私の三人の大臣に計ってほしい。孔子曰く、私は家老の席末に列(つらな)っている者ですから、職責上、このように申し上げなければならなかったのですが、上のお言葉は、三人の大臣に計ってほしいとのこと、確かに承りました。そこで三人の大臣の所へ行って同じことを申し入れたが、みな却下された。孔子曰く、私は家老の席末に列っている者ですから、このように申し上げなければならなかっったのです。(決して差出がましく口を利いたのではありません。)

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-08

[][][][]憲問第十四を読む(その16) 22:17 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その16) - 蜀犬 日に吠ゆ

衛の霊公の無道を言う

 憲問第十四(333~379)

352 子言衛霊公之無道也。康子曰。夫如是。奚而不喪。孔子曰。仲叔圉治賓客。祝鮀治宗廟。王孫賈治軍旅。夫如是。奚其喪。

(訓)子、衛の霊公の無道を言うや、康子曰く、夫れ是の如くんば、奚(なん)すれぞ喪(ほろ)びざる。孔子曰く、仲叔圉(ちゅうしゅくぎょ)、賓客を治め、祝鮀(しゅくだ)、宗廟を治め、王孫賈、軍旅を治む。夫れ是の如し、奚すれぞ其れ喪びん。

(新)孔子が衛の霊公の無軌道ぶりを話すと、康子曰く、そのような状態ならば、どうして滅亡せずにいることができるのでしょうか。孔子曰く、仲叔圉が外交を掌り、祝鮀が内政を治め、王孫賈が軍事を統べて、いずれも、成績を挙げている。このような状態だから、どうして滅亡に陥ろう。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-07

[][][]『女王エリザベスと寵臣ウォルターローリー』上 原書房 23:03 はてなブックマーク - 『女王エリザベスと寵臣ウォルターローリー』上 原書房 - 蜀犬 日に吠ゆ

そういえば、こちらも上巻だけは読んだのでした。

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[][][]蛇の章を読む(その37) 20:21 はてなブックマーク - 蛇の章を読む(その37) - 蜀犬 日に吠ゆ

苦しみから解き放たれる

第一 蛇の章

九、雪山に住む者

一六七 (その二人の神霊がいった)、「説き示す人、解き明かす人、あらゆることがらの究極をきわめ、怨みと怖れを超えた目ざめた人、ゴータマに、われらは問おう。」

一六八 雪山に住む者という神霊がいった、「何があるとき世界は生起するのですか? 何に対して親しみ愛するのですか? 世間の人々は何ものに執著(しゅうじゃく)しており、世間の人々は何ものに悩まされているのですか?」

一六九 師は答えた、「雪山に住むものよ。六つのものがあるとき世界が生起し、六つのものに対して親しみ愛し、世界は六つのものに執著しており、世界は六つのものに悩まされている。」

一七〇 「それによって世間が悩まされる執著とは何であるか? お尋ねしますが、それからの出離の道を説いてください。どうしたら苦しみから解き放たれるのでしょうか。」

一七一 「世間には五種の欲望の対象があり、意(の対象)が第六であると説き示されている。それらに対する貪欲(とんよく)を離れたならば、すなわち苦しみから解き放たれる。

一七二 世間の出離であるこの道が汝らに如実に説き示された。このことを、われは汝らに説き示す、――このようにするならば、苦しみから解き放たれるのである。」

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

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[][][][]憲問第十四を読む(その15) 18:38 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その15) - 蜀犬 日に吠ゆ

大夫僎、文子と同じく、これを公に升さる

 憲問第十四(333~379)

351 公叔文子之臣大夫僎。与文子同升諸公。子聞之曰。可以為文矣。

(訓)公叔文子の臣の大夫僎(せん)、文子と同じく、これを公に升(しょう)さる。子、これを聞いて曰く、以て文と為すべし。

(新)衛の公叔文子の臣であった大夫僎が、公叔の推薦によって、衛公の直参の大夫となり、一緒に公の前へ出て列んで仕えた。それを聞いて孔子が言った。公叔は死後、文と諡(おくりな)される価値がある、と。(果たしてその通りになった。)

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-06

[][][][]憲問第十四を読む(その1417:34 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その14) - 蜀犬 日に吠ゆ

桓公、公子糾を殺して、召忽これに死し、管仲は死せず

 憲問第十四(333~379)

349 子路曰。桓公殺公子糾。召忽死之。管仲不死。曰未仁乎。子曰。桓公九合諸侯。不以兵車。管仲之力也。如其仁。如其仁。

(訓)子路曰く、桓公、公子糾を殺して、召忽これに死し、管仲は死せず。未だ仁ならずと曰わんか。子曰く、桓公は諸侯を九合し、兵車を以てせざるは、管仲の力なり。其の仁を如(いかん)せん、其の仁を如せん。

(新)子路曰く、斉の桓公が兄弟の公子糾を殺したとき、糾の臣の召忽はこれに殉じたが、管仲は生き長らえた。これを不仁と言ってよいでしょうか。子曰く、桓公が諸侯を会合して覇を唱えた際、兵車の武威を示して嚇したのでなかったのは、管仲の力であった。管仲には管仲なりの仁の一面があったのを忘れてはなるまい。それをどうして無視できよう。どうして一概に不仁ときめつけられよう。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-05

[][][]片腕の戦士~~サトクリフ『太陽の戦士』岩波少年文庫 19:31 はてなブックマーク - 片腕の戦士~~サトクリフ『太陽の戦士』岩波少年文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

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2010-03-02

[][][][]憲問第十四を読む(その13) 21:49 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その13) - 蜀犬 日に吠ゆ

譎にして正ならず

 憲問第十四(333~379)

348 子曰。晋文公。譎而不正。斉桓公。斉而不譎。

(訓)子曰く、晋の文公は譎にして正ならず。斉の桓公は正にして譎ならず。

(新)子曰く、晋の文公は権道を用いて常道を知らぬ。斉の桓公は常道を用いて権道を知らぬ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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2010-03-01

玄宗皇帝

[]玄宗 22:17 はてなブックマーク - 玄宗 - 蜀犬 日に吠ゆ

開元の治

楊貴妃と愛の生活

安史の乱

[][]清松みゆき『2万ガメルを取り返せ!』富士見ドラゴンブック 20:54 はてなブックマーク - 清松みゆき『2万ガメルを取り返せ!』富士見ドラゴンブック - 蜀犬 日に吠ゆ

 デーモン・アゲインが面白かったのでさかのぼって本セッションのリプレイを購入。

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[][][][]憲問第十四を読む(その12) 19:21 はてなブックマーク - 憲問第十四を読む(その12) - 蜀犬 日に吠ゆ

夫子は言わず、笑わず、取らず

 憲問第十四(333~379)

346 子問公叔文子於公明賈曰。信乎。夫子不言不笑不取乎。公明賈対曰。以告者過也。夫子時然後言。人不厭其言。楽然後笑。人不厭其笑。義然後取。人不厭其取。子曰。其然。豈其然乎。

(訓)子、公叔文子を公明賈(こうめいか)に問うて曰く、信(まこと)なるか、夫子は言わず、笑わず、取らずとは。公明賈対えて曰く、以て告ぐる者の過ちなり。夫子は時にして然る後に言う。人、其の言を厭わず。楽しんで然る後に笑う。人、其の笑うを厭わず。義にして然る後に取る。人、其の取るを厭わず。子曰く、其れ然り。豈其れ然らんや。

(新)孔子が公叔文子の人となりを公明賈に尋ねて曰く、あの方は言わず、笑わず、受取らず、という評判ですが本当ですか。公明賈が答えた。それは誰かが間違ったことをお伝えしたのです。ただあの方は、言うべき時に言いますから、人はその言葉に反撥しません。本当にたのしい時に笑いますから、人はその笑うのを苦にしません。当然取るべきものを受取りますから、人はそれを見ても不審に思わないのです。子曰く、いかにもごもっとも。だが本当にごもっともなんだろうか。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

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